「緊急事態宣言で街は変わったかしら？」
宣言されてから初日、結乃は世間の動向を気にしていた。
「とはいえ、社会インフラ維持の人とか、必要な人は出歩かないとだもんね」
初めての状況に、理衣も戸惑いを見せている。
誰しも同じだろう。
それでも、コロナ収束に向けて進んでいくしかないのだ。
「ということで、家にこもって趣味の発信をするのはよいことなのよ！」
「ものはいいようだね！」
「さて、今回は！ 遠藤、斉藤、新浦ときて」
「きて？」
「高木豊！」
「打者！？ あれ、流れ関係なくない？」
「藤、斉藤、新浦となるとファミスタ８７なんだけど、そうすると投手の残り一人がね･･･」
「何か？ えーと、あ」
ということで、高木豊。
■横浜大洋ホエールズ
横浜ベイスターズ (1981 - 1993)
■通算 ５７８２打数 １７１６安打 打率．２９７
■盗塁王 １９８４年
■ベストナイン １９８５年、１９９０年、１９９１年
■ダイヤモンドグラブ １９８３年
「ユーチューバ―豊！」
「ってくらい、元プロ野球選手としてはyoutuberの草分けだね」
「それはおいておくとして、高木豊といえばスーパーカートリオがまず浮かぶわね」
「その先頭打者だね」
「まあ失敗も多いんだけどね！ とりあえず挑戦しろと！」
「当時の監督さんが失敗してもいいから走れ、みたいな方針だったんだよね」
とはいえ、成功率．６５０を切るのはちょいと、という気もしなくはないが。
「盗塁もそうだけど、やっぱり打撃よね。通算打率３割！ まであとちょっと！」
「惜しい！」
「打率３割を８回、打率上位の常連だったからね」
「安定しているねー」
「毎年安定して率を残して盗塁もできる、チームとしては非常にありがたい存在よね」
「欲しいね！」
「ちなみに出塁率も高いわよ。大体、打率に対して８分から１割上乗せだからね」
「ますますチームに欲しいね！」
「そんな選手を、最後の年は････」
「あ」
という、色々な因縁もあるのだが。
「それでも、なんだかんだ横浜を好きでいてくれているわよね」
「DeNAのヘッドコーチにもなってくれたしね」
「わだかまりもあったかもしれないけれど、DeNAになってその辺もなくなったかしらね」
「選手とも仲良くしているよね」
「色々と手を回しているし、性格が出ているわよねー」
「あと高木豊といえば、マイヤーが一塁手の時は、マイヤーの分も守備をしないといけないネタがあったわね！」
「そういうのはどこでも出るよね(笑)」
球団と何度も衝突する強気な所もあり、それが災いした部分はあるかもしれない。
だけど、それだけの実力と実績を示してきたと思う。
現役時代、好きな選手であり、首位打者獲得してくれると思っていたが、それがかなわなかったのが残念である。
「今後もＯＢのおじさんとして、ベイスターズをよろしく！」
「チャンネルで選手達の色々な面を見せてください！」
ゆ～た～か ゆ～た～か かっとばせゆたかー
（たかぎ）ゆ～た～か ゆ～た～か かっとーばせゆたかー
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