「やっぱり緊急事態宣言は伸びたわね!」
5月6日では終了しないことになって結乃はいう。
「今の状況じゃあ仕方ないよね」
理衣も諦めたように頷いている。
「じゃあ、いつまでやるの? どうしたら解除されるの? ってとこよね」
「確かにね。特に、仕事を休んでいる人にとっては切実だよね」
「悩ましいわよね。人の命がかかっている、でも経済だってまわさないと生活にかかわる。でもそれで罹患者が増えたら医療現場が大変になる」
「どっちにしても苦しいね」
「まあ、それをどうするか解決策を考えるのが政府でしょ! ん?」
「誰に言っているの・・・・?」
■横浜大洋ホエールズ
横浜ベイスターズ(1989 - 1997)
■通算 1379打数 369安打 打率.268
「えーと、宮里選手? また微妙なラインをついてくるね」
「そう? やっぱり印象は、イッツ ア スモール ワールド!」
「応援歌だね」
そう、何より印象に残っているのは、なんとも平和を思い起こさせる応援歌の曲であった。
「ま、グリーングリーンとかオブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダとか、応援歌になっているくらいだから、それもありでしょ!」
「そう考えると、なんか穏やかな気持ちになれるね」
「宮里といえば捕手だったけれど打撃をかわれてすぐに外野手にコンバート。それで結果を出したのよね」
「頼りになったよね!」
「とはいえ活躍した期間は短く、他の外野手の台頭で、代打に甘んじることが多くなったけれどね」
「厳しい世界だね」
「あとはなんといっても、捕手としても出場したことがあることよね!」
「え、あったんだ?」
「捕手がいなくなって、代打からそのまま捕手に、ってことがあったわね」
「そういう選手は昔から重宝したんだね」
活躍した1990年、1991年は盗塁も二桁を記録し、打って走れる選手だった。
捕手として谷繁がいなければ、打って走れる捕手として、もしかしたら他チームへのアドバンテージになれたかもしれない。
「あとの特徴はやっぱり鼻かしらね」
「鼻?」
「イメージよ。みずしな孝之とかの漫画でもデフォルメされて描かれていたわよね(たしか?)」
「またマニアックに」
好打者が現れた!
と期待しただけに、短い期間の活躍だったのはちょっと残念というか、勿体ないと思える選手でした。