６月５日（金） 横浜 ４－４ 日ハム
「またしても勝てずね！」
結乃が腕を組みながら言う。
「あと一歩だったけどね」
理衣も、これまた微妙な口調である。
「そもそも先発の今永がいきなり初回に３失点するからいけないのよ！」
「厳しいお言葉！」
「開幕投手でエースなんだから、そういうピッチングを見せてくれないとね」
「でも２、３回は三者凡退でいったし」
「それを初回から！」
開幕までにはあわせていってくれるだろうと、ここは信じるのみ。
「中継ぎ投手は良かったんじゃない？ 平田投手、三上投手、武藤投手は無失点で」
「なんだかんだ右の中継ぎのボーダーラインはこの辺の面子でしょうからね。でも平田、２試合続けて死球はだめ！」
あまり多いと、相手にも迷惑がかかる。
「伊勢投手は１失点だね」
「うーん、ルーキーだし。１点で踏ん張ったと捉えるべきか････」
勝ち越しを許さなかったのはあるが、二死までいったのだから堪えて欲しかったととるべきか。
「打線は７回に集中打で逆転！」
「珍しくホームランじゃなくタイムリー、犠牲フライで得点できたわね」
「桑原選手はスタメンで打てなかったけれど、この試合も途中出場で結果を出したね」
「ラミレスも言っていたわね。でもスタメン時に打たないと、レギュラーにはなれないわよ！」
「そうだね、梶谷選手がこの日も３打数２安打１四球だったしね」
ラミレスも、この調子でいけば開幕１番は梶谷だという。
結果を出しているのだから当然だろう。
「乙坂選手も、今日もヒットを打っているんだけどね」
「そうね、むしろ佐野がいまだノーヒットだから、それなら乙坂を、って気もしちゃうわよね」
「試合勘かプレッシャーか、佐野選手、１本出ると良いんだけど」
よほどのことがない限りラミレスは我慢して起用しそうだが、果たしてどうか？
「佐野が４番だとすると、今の状態じゃ分断されちゃうからね」
「まだ開幕までは時間あるけれど････」
「言うほど多くはないからね！」
ソト、ロペスは、打つ時は打っている。
オースティン、宮崎は好調。
伊藤、大和も打った。
となるとやはり佐野か。
「まー、とりあえずあと何試合か、みてみましょっか」
「そうそう、頑張って！」
「ちなみに倉本、頑張りなさいよ････」
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