6月12日(金) 横浜 8-4 中日
「打線が爆発!」
両手を突き上げて言う結乃。
「打ってもそれ以上に打たれる、じゃなくて良かったねー」
理衣が身もふたもないことを言う。
「とはいえ、開幕投手がコレで満足するわけにはいかないわ!」
「今永投手、初回にいきなり2失点」
「まあ、HRで連打ではない、ってHR含めて3連打されていた!」
「立ち上がりはやっぱりどんな投手でも大変なのかな」
「エースなんだからそんなこと言わない!」
2回以降は1失点におさえて試合中に調整したとはいえ、前回の登板もそのような感じだった。
「でもほら、5回で8奪三振だよ。3回は平田選手、アルモンテ選手、ビシエド選手の主軸を三者三振!」
「それはよいけどね。三振は今永の調子の良さでもあるでしょうし。でも、点を取られないことが重要!」
「厳しいなぁ」
「厳しくしないでどうするの、エースだしね」
そういう立場だということを本人も理解しているだろう。
納得せず、最後の調整を図ってほしい。
「そのあとは中継ぎ陣が1失点で踏ん張ったね」
「気になったのは、石田が投げた点ね。先発じゃなくて、中継ぎにするのかしら?」
「確かに、1イニングだけだったしね」
調整のための1イニング?
先発も充足しているわけではないだけに、本当に気になるね。
「打線は15安打8得点と活発!」
「相手の投手の状態が悪かったのかもよ」
「素直に喜ぼうよー」
「浮かれ過ぎては駄目と、自分にくぎを刺しているのよ!」
「オースティン選手がまたHRを打ったし、これは本当に本物だよね!」
「シーズン入って結果を出すまではまだまだ!」
「まだそんなことを」
「とはいえ、梶谷、ソト、オースティン、佐野、ロペスと、打撃で結果を出してくれたのは良かったわよね! もう、打って勝つしかないんだから!」
「強力打線でね!」
「走れないけれどね!」
「中井選手もHR打って、開幕アピールだね」
「なんだかんだユーティリティで残りそうね。そういうパンチ力も含めて」
「蛯名選手は、残念ながらこの試合でもヒット出なかったね」
「チャンス貰っていたけれど、まだ厳しそうね、さすがに」
結局のところ、前述した重量打線の主軸に頼ることには変わりなさそうである。
「しかしここにきてまた不安なニュース。光が首に張りを感じて名古屋にいかず!」
「心配!」
「キャッチャーっていう重要ポジションで頭一つ抜けているだけにね、でも戸柱、嶺井、高城はチャンスよ!」
この試合でも、戸柱、高城がヒットを打った。
貪欲に、結果を求めていく必要があるメンバーだ。
「さ、練習試合も残り2試合! 最後の仕上げよ!」
「良い感じでシーズンに入りたいね!」