2020年6月19日 広島戦
結果:横浜1-5広島
敢闘選手賞:なし
「さあ、ついに開幕したわよ!」
結乃が気合を入れて言った。
「待ち焦がれていた、公式戦!」
理衣も気持ちが高まっているようだ。
「試合内容は天気のように寒かったけどね!」
しかし、だだ下がるように結乃が言う。
降りしきる雨の中、開始時間を遅らせて試合は始まったが。
「良かったのはロペスのソロで先制したところまで! あとはもう、お寒いこと!」
「大瀬良投手にいいようにやられちゃったね」
「6回投げ終わって60球もいっていないとか、どんだけ淡白なのよ!」
「いや、大瀬良投手が良かったということで」
「それで済ませちゃダメでしょ!」
結乃の怒りが開幕していきなり爆発した。
まあ、開幕して嬉しいのは事実だが、ファンてのは負けたらそんなものだ。
「打線は淡白にわずか4安打!」
「8回が惜しかったね。1死3塁で代打オースティン選手。凄い打球だったんだけどね」
「3塁真正面で、打球が強すぎて本塁でアウト! もうちょっと横か上にずれていたら!」
「悔しかったねー」
点が取れない時はこんなものなのか。
「てかそれ以上に、大瀬良にHRまで打たれて3打点て! 国吉ーー!」
「あうあう、あ、あれは・・・・ほら、西投手もHR打ったみたいだし」
「関係ないし!」
悪い時もあるとはいえ、この展開で9回にぶち壊されると萎えるというものである。
「でもほら、平田投手がビシッと良い投球見せてくれたし!」
「むしろ今年は平田が期待できそう? 本当、覚醒してくれるならいつでもいいわよ!」
「中継ぎは大変だからね、特に今年は!」
「というか、今永、エースならもうちょっとねー」
「次回の登板に期待、リベンジしてくれるって!」
「楽観的ね・・・・」
シーズンは始まったばかり。
とはいえ、中継ぎはともかく、9回を除いて打線のあまりの淡白さには不安を覚えざるをえない試合なのでした。
「次こそ勝つぞー! こういう気合を入れるのも久しぶりね!」
「それが出来る喜びということだね!」
「2戦目はピープルズ! となると外国人が問題ね。この試合で投げたパットンを外すのか、右ひじに張りがあるというオースティンを外すのか」
「悩みどころだよね。打線を考えるとオースティン選手は入れたいところだよね」
「いずれにしても、勝つ喜びを味合わさせなさい!」