2020年8月25日 広島戦
結果:横浜5-4広島
敢闘選手賞:大和?
「最後に決めたのは大和!」
結乃が手を叩きながら言う。
「やっぱり、サヨナラは大和さんだね!」
理衣も喜び手を上げる。
どうにかこうにかカードの頭をとって連敗を止めた。
「だけど、喜んでばかりいられないわ!」
結乃が憤慨したように言う。
「ど、どうしたの、勝ったのに」
「とりあえず勝ったことを喜ぶのは良いとして、喜べないところも色々あるからね!」
「また、そういうことを言う・・・・」
「勝った時こそ、緒を締めなくちゃ!」
「うーん、じゃあ」
「チャンスで打ったのは最後だけ、それまではことごとくチャンスを潰していたからね!」
「ああ、まあ・・・・」
とにかく酷かったのは大和だ。
最初の二打席は先頭の梶谷が出塁していずれも併殺打。
次の二打席はランナー2,3塁、及び2塁で三振。
最後の打席にようやくヒットを打ってほっと安堵したのは、心からの思いだろう。
「大和がそれまでにもうちょい打っていれば、試合展開も楽だったかもしれないのよね」
「梶谷選手が全打席出塁だけに、2番としてねー」
「打順変更がここまでうまくいかないのも酷いわよね!」
「最後に帳尻あわせたけどね」
この試合も3併殺。
雑な攻撃で自分達を苦しめている状況は変わらない。
「宮崎のホームランはともかく、戸柱の内野ゴロの間の1点もホーム送球されなかったのが不思議な感じだったわよね」
「ラッキーが重なったのか、ってことかな」
「あとはロペス、桑原の打席は相変わらず酷いわね!」
「うう、擁護できない」
桑原はいつになったら打てるのだろうか。
というか、二軍で指導してもらった方が良いのではないだろうか。
「投手は、上茶谷はまあ置いといて」
「5回2失点、復帰の登板として最低限の投球はしたよね」
「それよか康晃! もう勝ちパターンの7回とか投げさせない方がよくない? たいてい、先頭を出して苦しんでいるし」
「なかなか上がらないねぇ」
「なんで二軍で調整させないのかしら? あの状態じゃ厳しいでしょ。きっちり投げられるようになってから戻した方が個人的にはよいと思うのだけど」
この辺は首脳陣の考えもあるのだろうが。
「まー、広島戦のパットンが不安だったけれど、この試合は問題なかったわね」
「良い時と悪い時がはっきりしすぎだよね」
「キレキレのときは良いんだけどねー。だから使い辛い部分があるのよね」
「色々と課題は解消されずとも、連敗ストップ、カード初戦に勝利に違いはないからね!」
「そうね、広島相手に勝っておきたいところね」
とはいえ、先発投手は苦しい。
濱口、ピープルズと、長いイニングが期待できない。
さらに大貫も体調不良を訴えたとかで、本当にヤバい。
「この後、13連戦もあるし、どうなるのかしらね!?」
「とにかく全員でカバーしていくしかないし、若手はチャンスと思って欲しいです!」
「その若手を起用するかどうかが問題だけどね・・・・」