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2018年ベイスターズの歩み ベイスターズ

2018年ベイスターズの戦力を考える 打撃編

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「うーん」
「どうかしたの、変な声出して」
「変な声じゃない、唸っていたの」
「どっちでも同じでしょ。で、どうしたの」
 腕を組んで唸っていた順の背後を横切り、リビングのソファに腰を下ろす夕。
「いや、今年の予想をしていたんだけど、なんか解説者なんかの予想を聞くと、思っていた以上に横浜を上位に押す人がいてさ」
「へー、凄いじゃん。良いことなんじゃないの」
「もちろん、上位に押してくれるのは嬉しいんだけど、正直なところ『そこまでか?』って思うんだよね」
 慣れていないというのもあるかもしれないが、戦前の予想、評価が良くて困惑している。順だって戦力は確実に上がってきているし、16年、17年と2年続けてAクラスだから今年こそ優勝をと思わなくもないが、一方でそんなもんじゃないとセーブをかけてくる内心の声がある。
「打撃に関していうと、リーグ屈指のクリーンナップで重量打線なんて謳われていたりするけれど、打線は全体で考えるものだし、下位の弱さや繋がりがどうかと」
 まあ色々と考えてみよう。
 日本の四番、首位打者、打点王と最多安打王で組むクリーンナップが強力でないわけがないが、それでも得点力は優勝したカープからは大きく離されている。
 一方でカープは夏場に四番の鈴木誠也選手が怪我で離脱したが、大きく戦力ダウンすることなくシーズン終了まで戦っている。代わりの松山選手、バティスタ選手、といったところに加えてエルドレッド選手、新井選手といった面々がフォローすることで打線に大きな穴を開けなかった。加えて他の野手陣を見ても、上位から下位まで気の抜けないメンバーだし、足も使えて走塁意識も高い、全体的に見ればまだまだ及ばないのだ。
「確かにね、8番ピッチャーで、柴田くんや倉本よりウィーさんの方がホームラン打っているもんね」
「それはまあ、特殊な例だけど」
 ウィーランド投手先発の試合に足を運んだ時、いずれもタイムリーを打っているのを見ており、特にCS進出決定させたカープ戦の特大ホームランを目の当たりにしているので、ウィーランドの印象は強烈である。
「筒香、ロペスのどっちか怪我して離脱したらおしまいだし」
 佐野、乙坂、関根、細川、ソト、誰にしたところで厳しいだろう。内野は大和が加入したことである程度いけるだろうし、捕手も3人いる。それでも層が厚いとまではいえない。
「6番以降も弱いし。6番戸柱とかなぁ。下位ならまだしも、6番だとね」
 2017年、神がかっていた戸柱は6月で終わった。それ以降はまったく打てていたという記憶がない。1番から5番までで点が取れないとどうしようもないというのは、相手の投手も楽にするしなんとか改善したいところだ。
「それは仕方ないとして、一番の問題はやはり控えかな。あいつが力を発揮出来たら一番良いのだけど」
「あいつって?」
 問い返してくる夕に対し、順は自然な感じを意識して口を開く。
「白さ」
「却下」
 ――夕は無情だった。

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