2020年9月4日 広島戦
結果:横浜12-12広島
敢闘選手賞:平田、倉本
「アホみたいな試合だったわね」
ぐったりとしながら結乃が言った。
「ホントに・・・・長かったし、疲れたね」
理衣も、言葉もない感じだ。
ビジターでの引き分けは勝ちに等しいとも言うが・・・
「こんなんほぼ負けよ! アホか!」
12点を取っても勝てないとはね。
5点リード、2度の4点リードを守れない。
「勝てると思ったのにね・・・・」
先発の井納は今シーズンここまでよく投げてくれたので、1試合KOされたくらいでは責めるつもりはない。
長いシーズンではあることで、それがこの試合に来てしまったのは不運だったが。
「その嫌な流れを伊勢、平田で食い止めて流れを引き寄せたんだけどね」
「5点リードを追いつかれたけれど、また4点差に引き離す!」
「おお、いよいよ平田もプロ初勝利か! と思ったんだけど」
「勝ってほしかったよね」
そんなに、平田に勝ちをつけさせたくないのかと思ってしまう。
そこから山崎がいつも通りに打たれて1点差に追い上げられ。
再び4点差に突き放すも、石田と三嶋が追いつかれて。
どうにか、サヨナラ負けだけは防いだ試合。
「まーこの試合だけを見れば選手起用がどうとかいうより、選手自体のだらしなさだけどね」
ゲッツーが取れない。
1塁ランナーにタッチアップされる。
それらが失点につながる。
お粗末というしかない。
「本当に基本からやり直しなさいよ!」
「悪い時には悪いことが出るね」
中継ぎ陣については、登板過多が響いたのもあるが。
「巨人との三戦目の大敗の試合でパットン先発で更に三嶋とか投げさせたのが響いたでしょ。しかも三嶋は連投+回跨ぎで次の試合は当番させられないでしょ」
「石田投手も疲れが出ているね」
「登板数10傑の殆どを横浜の選手で占めている異常さだからね! ホント、もう若手あげて投げさせなさいよ」
頼むから、故障だけはさせないでほしい。
ここにきて、本当にチームはヤバいのかと見え始めてきている。
こちらは応援するしかないのだが、選手達のメンタルが不安になる。
チーム全体で意思統一が図れていないと、どうしようもない。
13連戦はまだ折り返してもいない。
先発はいない。
中継ぎは投げ過ぎ。
守備は崩壊。
さて。