2020年9月5日 広島戦
結果:横浜10-1広島
敢闘選手賞:大貫、ソト、柴田
「久しぶりに良い試合だったわね」
結乃が満足そうに言う。
「前の試合のことがあったから、不安はあったけれどね」
それでも終わって安心の表情を浮かべる理衣。
「なんといっても大貫、プロ初完投、おめでとう!」
「おめでとうございます!」
「チームとしても火の車の中継ぎを完全に休ませられたのは大きいわ!」
「序盤で大量リードだし、肩を作ることもなかったかもね!」
「いやー、それはどうかしら。何せ前日の試合がね」
「あはは・・・」
「前回登板では打たれたけれど、きっちり修正してきたのが素晴らしいわね」
「本当に、苦しいところで助けてくれるよね」
「これで6勝目、完投もして、今永と平良がいない今は本当にエースね!」
「ここまで活躍するとは考えなかったよね」
「打てそうで打てない、って感じなのかしらね。ひょいっ、という感じで投げて145,6キロ出るのが良いのかしら」
「この試合も三振は4つだけど、きっちり打たせて取ったもんね」
制球が良いから相手も打たざるを得ない状況になるのだろうか、球数も少なく理想の展開。
昨年は追い込んでからが課題な感じもあったが、打たせられるようになった。
「打線も、大貫を序盤から援護したわね! 前日の試合があるから、攻撃の手を緩めずに点を取ったわ」
「ソト選手が爆発、先制タイムリーのあとは二打席連続ホームラン!」
「なんで巨人戦で打たないのよ・・・・というのは置いておいて。これで復活すると良いのだけど」
「きっと大丈夫! 根拠なしだけど!」
「さらに、柴田が1号3ラン!」
「パンチ力がある所も見せました!」
「ベースカバーのチョンボとかあったからね、柴田も悔しかったでしょう」
「梶谷選手も4安打と、いっきに3割近くに戻してきたね」
「不調の時期がかなり短く出来るようになった感じよね」
「このまま不動のトップバッターで!」
「あとは細川が打てば先発全員安打だったけれど、なんで途中交代したのかしらね」
「前日のことがあるから守備を強めたのかな」
「いやー、必要あった? まあ、終わった後だからなんとでも言えるけれど・・・・」
交代した桑原は、相変わらずの打撃だった。
「何はともあれ連敗脱出。ここからまた少しでも上向くと良いけれど」
「一つ一つ勝っていくしかないね」
「てか、巨人戦以外はそれなりの戦いができるのにね・・・・」
「それは言わないお約束!」