2020年10月30日 阪神戦
結果:横浜3-3阪神
敢闘選手賞:ロペス
「うおお、あっぶねー!」
結乃が冷や汗を拭った。
「ちゃんとファウルだったね!」
理衣も安堵の息をついている。
10回表、2死満塁。
植田に投じた三嶋の投球は、押し出しの死球かファウルか、リプレー検証の結果、ファウルだった。
そしてどうにかこうにか同点のまま終了した。
「三嶋も連投で疲れているのかしらね、さすがに」
「二死ランナー無しからだったもんね」
「他の選手も巨人との3連戦で力を使い果たしたのかしら?」
「そんなことはないとは思うけれど・・・・」
「だってわずか3安打、8回までは1安打よ。これでよく引き分けたもんよね!」
「ホームランの威力だね」
「何より9回裏、2死から同点ホームランのロペス! さすが!」
「ここぞという時のロペス選手! 頼りになるね!」
ロペスといえば起死回生の同点HR!
これで勝てる!
と、思ったが、そこまで甘くはなかった。
「まー、阪神戦でここまでいけただけでも進歩よね」
「今まで苦労していたもんね」
「まず9回裏に追いつくなんてなかったし、追いついても10回、あの展開なら勝ち越されていて当然だったわ」
「同点とはいえ、大きいよね!」
こうして阪神戦の苦手意識を少しずつ消していってもらいたい。
「京山もまあ、5回2失点と最低限で踏ん張ったわ」
「四球をもう少し減らせれば、だね」
「球数も5回で100球だしね。まあ、それでも昨年から進歩はしているし」
「来季の飛躍に期待!」
「さて、そんなこんなで巨人が優勝したわね」
「おめでとうございます!」
「序盤、巨人に勝てなくて独走させたからねー。終盤に勝って帳尻合わせしたところでそこは変わらないからね」
「来シーズンは序盤から優位に戦っていきたいね!」
「来期以降に向け、もっと若手を使いたいけれど、阪神、中日に対する苦手意識も払拭しておきたいから難しいわよね」
「森選手はもちろんだけど、昇格した細川選手や宮本選手も起用したいしね」
なんとか勝利と育成、双方をバランスよくみながら戦えると良いのだが・・・・
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