「今回は、2019年のドラ1ルーキー、森よ!」
結乃が拳を突き上げて言う。
「将来が楽しみ!」
理衣もにこやかに言う。
#6 森 敬斗
出場試合 : 8
打数 : 12
打率 :.250
安打数 : 3
HR : 0
打点 : 0
盗塁 : 0
「なんといっても1軍での初打席よね!」
「いきなり、フェンス直撃の2塁打!」
「2軍での成績も決して良かったわけではないのに、そういうところで見せるのはさすがドラ1、なのかしらね」
「しっかり振っていたよね」
相手は150キロ超のストレートを投げる外国人投手。
それでも、ボール球を見極め、ストライクゾーンにきたボールを強く振り切ってフェンスまで飛ばす。
それだけで、今後が楽しみに見えた。
「走塁でもスピードを見せてくれたし、3年後が楽しみね!」
「順調に成長してほしいね」
「ルーキーなんで一年目は60点」
「いつも通りだね」
「ただまあ、打撃はともかく守備はまだまだみたいね」
「身体能力だけでやっている感じかな?」
「ここは2軍できっちり鍛えて欲しいわね」
「その点、今度の二軍監督は仁志さんだからね、内野強化に期待!」
「守備はまず、基礎! きっちり下半身鍛えてね、遊撃は内野の要だし、おろそかにしないように!」
「同期の田部選手と切磋琢磨してほしいね」
まだまだ鍛えなければいけないところは沢山あるだろう。
それでも一軍で結果を出してくれたというのは、ファンにとっては嬉しいところ。
生え抜きの俊足強肩の高卒ショート。
恋焦がれる存在である。
「レギュラー定着しれくれれば、タクロー以来の存在になれる可能性を秘めているかも!?」
「未来は無限大!」
球団がきっちりビジョンをもって育成してくれること。
そして本人が意識を高く持って自ら成長すること。
簡単ではないが、期待させるに十分な素材だろう。
高卒野手のドラ1は、筒香以来なのだから!