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2020年ベイスターズの歩み ベイスターズ

2020年振り返り #19 悔しい一年。乗り越えて這い上がれ 山﨑 康晃

更新日:

2020年振り返り #19 悔しい一年。乗り越えて這い上がれ 山﨑 康晃

「大貫、三嶋と続いてからの康晃かぁ」
しかめっつらの結乃。
「今季は辛かったねぇ」
理衣も肩を落としている。

失意の年となった山崎の成績はこんな感じである。

 

#19 山﨑 康晃

当番試合 :  40
投球回数 :  38
防御率  :5.68
勝利   :   0
敗北   :   3
セーブ  :   6
ホールド :   8
奪三振  :  31

「わかっていたけれど酷いわね」
「どうしちゃったんだろうね」
「よく言われているけれど・・・・太りすぎ?
「それってやっぱり影響あるのかな?」
「わかんないけれど、結果が出ていない以上は言われても仕方ないでしょ」

見て分かるくらい、顔も、お腹周りもふっくらとしている。
新人の頃の写真や動画を見ると、今と比べて物凄く細く感じられる。

「もともと太りやすいんでしょうね。コロナ禍で外出禁止、練習も不足して、体調管理に失敗したのか
「これまでも夏場とか打たれている時もあったけれど、ここまでではなかったもんね」
「原因が異なるんでしょう。ツーシームは早く落ちすぎたり見極められ、ストレートはその日によってばらつきもあって」
「なかなか打ち取れなかったもんね」

三者凡退にならないならまだしも、簡単に走者を出し、走られ、打たれる。

牽制を初めてしたら、それがまた悪い方にいってね。走られ放題な感じになっちゃったわね」
「悪い時は悪い方向にいくよね」
「というか、練習とか、そういうものじゃないのかしらん」

代わりに抑えになった三嶋が牽制が上手でフィールディングも上手い。
それとも比較してしまう。

「とにかく、全てを鍛え直すしかないわ。ボールの精度も、あるいは新たな勝負できる球種を増やすか」
「シーズン中もスライダーを投げていたりしたよね」
「とはいえ決め球になる感じでもないし。追い込めても、そこから打ち取れないのも多かったしね」
「あのツーシームはどこへ・・・・」

ルーキー時代のツーシームはキレも、落ち方、落ちるタイミングも良かった。
それが今は、落ちるのが早すぎて見極められるか、落ちが甘くて打たれるか。

「本人も苦しんで苦しんだでしょうけれど・・・・プロは結果の世界だからね、10点ね」
「うわぁ」
「問題はこれからよ! 今シーズンの課題を抱えてどうするか、今後のプロ生活にも関わるわよ!」
「いきなり正念場!」

ルーキー時代から二軍に落ちること無く一軍で投げ続けたのは凄いし、勤続疲労もあるだろう。
とはいえプロでは活躍できなければ落ちていくのも早い。
体形も含めて、早めに対策をとっていかなければならないだろう。

「ファンサービスとか、そういうのが素晴らしいのは分かっているからね。改めて、野球で力を見せて欲しいわ」
「みんな、満員のスタジアムでヤスアキジャンプをやりたいからね!」
「あればベイスターズの武器なんだから。這い上がってきなさい、康晃!」

ファンは今までの活躍に感謝を忘れないし、有難いと思っている。
そして、待っている。

最終回に抑えとして康晃が登場することを。

 

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