「2021年のベイスターズの一つの目玉が仁志2軍監督ね!」
力強く結乃が言いきる。
「指導者としての期待が大きいよね」
理衣も頷いている。
母校である常総学院で木内監督に鍛え上げられた仁志。
理論派とも聞くし、ファンからの期待もかなり聞こえてくる。
DeNA・仁志2軍監督 理想の監督像は母校・常総学院の木内氏、ソフトBの強さとの共通点指摘
「こういう発言も良いわよね!」
「監督の存在が薄れるくらい、選手たちが考えて動くといういことが、一番強いです。なーんて言っちゃうもんね」
「ただ指示、サインに従うだけじゃ意味ないってね! サインは大事だけど、そのサインの中にどういう意図があるのか、とかね」
「サインが出なくても、何をすべきか分かって行動に移せると良いよね」
「それができないと、状況も考えずにただ打つだけ、守るだけの自己満足選手にしかならないわよ!」
自分が気持ち良くプレーできればそれは楽しいだろう。
だが、チームスポーツである野球で、それだけでは駄目なのだ。
「さらに、FAに関するコメントも痺れるわよね!」
「出てくのは、いいと思う。いい選手を次々に作りますから、というチームでいたい、だって! 格好いい!」
「まあ、球団の資金的な問題もあるし、活躍したらメジャーとか新しい環境への挑戦は後押しするってことね」
「それで弱くなったら意味ないから、どんどん良い選手を作るってね!」
「言葉で言うのは簡単だけど、実際は難しいわよ。でも、言葉に出して覚悟を示したのと、出来る自身があると受け取りたいわね!」
若く、能力のある選手が沢山いると言っていた。
その仁志の目利きと育成に期待したい。
「2021年、二軍も注目よ!」
「若手選手の躍動が楽しみだね!」
仁志のもと、自ら考えて動くチームになってくれ。