2021年3月26日 巨人戦
結果:横浜7-8巨人
敢闘選手賞:田中俊太
「全ては濱口ね」
冷静に結乃が言う。
「同点に追いついたのにー!」
悔しそうに足踏みをする理衣。
「サヨナラ負けしたけれど、結局は先発の濱口よ!」
「開幕投手、直訴したんだけどね」
初回に3点。
3回に3点。
3イニングで6失点では、先発の役割を果たせていない。
「とにかく、四球、四球でランナー貯めて打たれるいつもの最悪パターンね」
「ランナーを出しても返さないのが濱口投手だったんだけどね」
「まったく、何をしているのかしら」
「やっぱり開幕投手は緊張があったんだよ! 次からきっと、悔しさも糧にやってくれるんじゃないかな」
「こんなんで投手陣を引っ張っていくとか、片腹痛いわよ!」
「悔しい!」
「しかし、打撃陣は意外に頑張ったわね」
「特に田中俊太選手が猛打賞、6打点!」
「この試合はとにかく良いところで回ってきて、そして打ったわねー」
「凄かったね!」
「田中がいなかったら、全然点が取れなかったかもね」
「9回も、2死から同点タイムリーだもんね」
まだ1試合だけだが、よく来てくれた、というところだ。
「オープン戦であれだけ打てなかったのに、この試合では12安打7点だもんね」
「ホームランもなしだしね!」
「ただ、ホームランの威力にやられたけどね」
「うう……」
しかし、濱口が降板した後はがんばった。
三嶋が打たれたとはいえ、中継ぎ以降は踏ん張っていた。
打線も、菅野が降りた後は巨人の中継ぎ、抑えから3イニングで4点を奪ったのだ。
「ここまできたら引き分けで終わりたかったけれど、切り替えるしかないわ。負けるのは想定内だったし」
「その想定は・・・・」
「残り2戦、勝つわよ!」
「この悔しさをぶつけよう!」
7点を取ったとはいえ課題はまだまだ沢山。
1-3番はほとんど出塁できず安打は関根の1本だけ。
佐野、宮崎が出塁して田中俊太が返す形となっていて、これが通年続くはずもない。
佐野、宮崎はそれぞれ2本打っているので、やはり状の出塁が鍵だろう。
守備でも、初回にいきなりミスをつかれて先制を許した。
気を付けないといけないと前日に監督対談で三浦が口にしていたばかりのところで隙を見せた。
選手はきっちり反省をして欲しい。
まだシーズンは始まったばかり。
面白いシーズンにしよう!