2021年3月27日 巨人戦
結果:横浜5-10巨人
敢闘選手賞:池谷
「何やってんだかなぁ」
呆れたようにため息をつく結乃。
「うーん、連敗!」
悔しそうに歯噛みする理衣。
二桁失点の大敗。
しかも、梶谷に満塁ホームランを喰らうという。
「京山、笠井、何やってんの!」
「自滅、って感じだよね」
「勝負できないならマウンド上がるな!」
「開幕初登板は緊張するんだよ・・・」
とはいえ、二人で9四球。
四球でランナーを出しては打たれて点を取られる悪循環。
オープン戦までの好投はなんだったのか。
「とりあえず先発が試合を作れない事にはどうしようもないわね」
「オープン戦で好調でも、本番でちゃんと投げられないとね」
「これで連敗。3連敗も見えてきたわね」
「そういうこと言わないで!」
「んー、じゃあ、ルーキーの池谷が点差あったとはいえ良い投球したと」
「そうそう、この先が楽しみだよね!」
「まあ、勝ちパターンではないとはいえ、後半で5点取ったことは評価するとして」
「そうそう、関根選手が2安打、倉本選手も2安打」
「柴田はこの試合もエラー、開幕戦も中継ミスをつかれたし、打撃好調な倉本にかえられるわよ!」
「左キラーだしね」
「でも実際、打順とか変えるのありだと思うけどね。1-3番が出塁できてないんだもん。特に1番が」
「桑原選手・・・」
まだ2試合とはいえ桑原がノーヒットだから。
牧も、クリーンナップではなく気楽な下位打線に置くという手もある。
「たとえばこんな感じとか?」
1.桑原(センター)
2.関根(ライト)
3.田中(セカンド)
4.佐野(レフト)
5.宮崎(サード)
6.倉本(ショート)
7.牧(ファースト)
8.嶺井(キャッチャー)
「この日はノーヒットだったけれど田中を3番にして、本当に出塁を目指す1-3番にするとかね」
「うーん、どうだろうね、牧選手はもう少し見るんじゃない」
「まあ、そう思うけど。あとランナーを貯めての一発にこの2試合やられているから、やっぱりホームランの威力は大きいわね」
「今はそれが求められないからね」
「それでも点は取っているんだから、先発よ!」
ストライクが投げられないピッチャーではどうしようもない。
とにかくストライクで勝負できる投手を。
「3戦目、平良に余計なプレッシャーがいっちゃうけれど、まあ気楽にやってくれればいいわよ」
「オープン戦がイマイチだったから、気合を入れてくるんじゃない?」
「そういう性格じゃないと思うけれど。あとは桑原! とにかくまず1本よね」
「そうすれば元気も出るはず!」
まー、正直な話1、2戦目は想定できた敗戦でもある。
なんとか3タテだけは回避したいね。