2021年3月30日 ヤクルト戦
結果:横浜4-5ヤクルト
敢闘選手賞:大貫、桑原
「言うこと無いわー」
やる気なさそうに結乃が言う。
「ううう」
理衣は歯噛みしている。
大貫が7回1失点。
打線も宮崎のタイムリーなどで7回までに3点リードを奪った。
ところが8回、勝ちパターンの石田と山崎で4失点。
「いい加減にしなさいよ、これはもう開幕10連敗コースね」
「いきなり言いすぎじゃあ」
「だって平良、大貫で勝てなかったんだもん、で、平良は抹消なんだからそうなるでしょ」
「痛い敗戦だったねー」
「とりあえず、勝ちパターンはもう崩して調子の良い人使ったら?」
「開幕したばかりなのに!?」
「だって巨人戦の1、3戦目、そしてこのヤクルト戦と、石田、山﨑、三嶋で勝てる試合をなくしているのよ?」
「ま、まあ・・・・」
「特に石田は毎試合、四球でランナー出して失点って、悪すぎるわ」
「ううう」
引き分けに出来なかった開幕戦。
8回に失点し、勝ちきれなかった3、4戦目
「早速、采配批判が出ているようだけど、そんなことしても仕方ないわよ!」
「勝てないとねー」
「石田はまだ2試合だけだったから、この試合の8回は当然だし失点するまではそりゃいかせるでしょ。康晃も頭から出せってのはあるけれど、あの場面で他の投手を出すわけにいかないでしょ」
「勝ちパって決めているわけだしね」
「ただ言ったように、石田はこれで3試合連続だからね、さすがにどうするか考えて欲しい気はするわ」
「砂田投手とかも調子良いしね」
「あー、絶望ね」
「まだまだ、先発の大貫投手が崩れていないから」
「だからこそ、そこで勝てないと」
「ううう」
「打線だって、12安打で4点? 佐野はいつになったらタイムリーを打つの?」
「でもほら、桑原選手が4安打! 牧選手もマルチと、徐々にのってきたし!」
「だからこそ佐野、宮崎が返さないと点が取れないのよ」
「もうちょっとなんだけどね」
打線はなんとか頑張っている。
結局は8,9回である。
「連敗の流れでルーキーの入江! 負けて当然、勝てばヒーロー、という気楽な気持ちでいってほしいわね」
「ポジティブにいこう!」
「いやー、懐かしい空気が戻ってきたわね! これぞ野球!」
「違うと思うけど・・・」
まー、今年はどれだけ負けてもいいさ、と思っていたし。
そんな中で桑原、関根、牧が頑張っている。
あとは先輩投手陣。
しっかりせんかい。