2021年4月4日 広島戦
結果:横浜3-1広島
敢闘選手賞:阪口
「よっしゃー、勝ったー!」
拳を振り上げる結乃。
「うわーっ、心臓が爆発するかと思ったー!」
理衣は力が抜けたのか、へなへなとくずおれる。
開幕から9戦目。
ようやく、2021年初勝利である。
「いやー、でもまさかチームの連敗を止めるチーム初勝利が阪口になるとは誰も思わなかったでしょうね」
「そもそも開幕ローテも外れていたもんね」
「平良の離脱でチャンスが回ってきて、でもプロ未勝利、相手は野村」
「本当に、よく頑張ってくれたよね!」
決して手放しの好投というわけではないかもしれない。
球数が多く、5回で112球。
それだけ苦労したし、毎回ランナーを出してピンチも背負った。
それでも、逃げずに投げ込んでこその結果だろう。
「まだまだ安定していないけれど、それでも被安打3だからね。これからよ、これから!」
「今は5回投げてくれれば十分だよね!」
「いやいや、6回は投げて欲しいわよ」
「まあ、中継ぎも苦しいもんね」
この日も山崎、三嶋が苦労した。
「本当に8回、9回は、またこの試合もダメかー、って何度思ったことか」
「8回は1点取られて尚ランナー2人残していたもんね」
「康晃はまだまだかしらね・・・・」
「でもほら、これまでの試合で苦労していたし勝てていなかったから緊張というかプレッシャーがあったのかも」
「この後、落ち着いてくれたらよいけどね」
悪いのは感染するのか、三嶋もいきなり2者連続四球でピンチを背負う。
「1死2,3塁となって、次のセカンドライナーも、最後のピーゴロも紙一重よね」
「でも、勝ったことが重要!!」
「そうね、チームとしても勝てていなかったのがプレッシャーにはなっていたかもだしね」
「これから連勝!」
と、なれば良いが。
打線も、11安打しても3点と、やはり得点効率は良くない。
「でも、神里選手が先制ホームランと、守備でスーパーキャッチ!」
「ただそれ以外の打席がねー、特に3打席目はせめて進塁打を打ってほしかったわ」
「でも、宮本選手が盗塁、関根選手が進塁打、そして牧選手がタイムリー打ってくれての流れは良かったよね」
「確かに。しかし本当、牧がいなかったらどうなっていたか」
宮崎も、ソロホームラン含むマルチだが、1,2塁の2度のチャンスではいずれも凡退。
佐野は今日チャンスではなかったとはいえ、相変わらず2打点。
期待される主軸がこれでは厳しい。
「下位打線もね、チャンスに戸柱は全て駄目だったし、なんとかならんかしらね」
「少ない得点を守っていくしかないかな?」
「うーん、先発が弱いからきついわよね」
先発だけでなく中継ぎも崩壊気味の今、僅差で守り勝つというのがなかなか厳しい。
「でもこの試合は平田投手、伊勢投手が良かったよね」
「そうね、後ろに持っていきたいけど、8回に投げるとなるとまた変わるからねー」
「三上投手が良い感じなら、経験も一番あるけれど」
「調子を見ていくしかないけれど、しばらくは康晃でしょう。とりあえずビジターならいけんじゃない?」
週明けはナゴヤドーム(パンテリンドーム)で、大野雄大。
昨年、1勝しかできなかった球場である。
「大貫の好投に期待するしかないわ!」
「目指せ連勝!」
「まだまだこれからよ! 横浜ファンなめるな!」
「勝って週明けは嬉しいね!」
さあ。
火曜日まで勝利に浸ろうぜ!