2021年4月17日 巨人戦
結果:横浜2-7巨人
敢闘選手賞:-
「さあ、次に勝てるのはいつか!?」
結乃が気合を込めて言う。
「先が見えないねー」
肩を落とす理衣。
本当に、予想通りというか予定通りというか。
いつか予想を裏切って勝ってくれないものだろうか。
「8連敗かー!」
「きついね!」
「もう試合のことはどうでもいいかなー」
「いやいや、よくないでしょ!?」
「上茶谷も5回までは頑張っていたんだけど、6回にねー」
「もったいなかったね」
一気に崩れて6失点。
打線はソロホームランのみで2点。
「だーかーら、打点3の男にいつまで4番打たせるのよ!?」
ちなみに関根も打点3である。
「それ以上に2番牧をやめて欲しいんだけどね」
「ランナーが溜まった状態で回らないもんね」
「これだけ打てない、繋がらないでも変えないかー」
「言っても、外国人選手が入ってからまだ3試合だしね」
「誰がこの打順考えているのかしらね?」
結局、打順も変わらず、同じような試合展開を繰り返しているだけである。
今の打順では打つだけしかなく、偶然に頼るしかない。
そして案の定、繋がらないわけである。
さてさて、出口の見えないトンネル、闇の中。
牧一人が必死に戦っているようにしか見えない。
「マジで牧をキャプテンにして、先輩だろうが怒って欲しいわー」
「こういう時に筒香選手、ロペス選手がいないのが痛いよね」
「勝っている時はいいけれど、負けている時はね。そんくらい分かっていると思っていたけど」
「どうしたら勝つんだろうね」
「投手が奇蹟的に好投して完封リレーでもするしかないわね」
空気を変えるような人も。
鼓舞するような人も。
誰もいない。
それでも。
ファンはやめないけどね。