結果:横浜1-7中日
敢闘選手賞:-
「このチームはなんで勝野を打てない!?」
結乃が呆れたように言う。
「また勝てなかったね」
がっくりと肩を落とす理衣。
さあ、これで9連敗!
「打線もそうだけど、そもそも先発が4回5失点。しかも1イニング5失点だからね」
「3回まではよかったのにね」
「今までの登板も、中盤でがくっと崩れるわよね」
「なんとか乗り越えて欲しいけれど・・・」
「2軍に落として鍛え直した方がよいわよ。でも、誰か代わりに上げられるかといったらいない気もするけれど」
完全に詰まってしまっている気がする。
京山?
中川?
「だったら櫻井に先発させたら? 二軍では先発していたんだし」
「ロメロ投手が投げられればね」
「さすがに2軍で何回か登板させるでしょうから、5月以降でしょうね」
「厳しい!」
「そして打線はオースティンの1発のみ」
「途中まではノーノーだったもんね」
「外国人が戻ってきた途端、みんな打てなくなっちゃったわね」
「苦しい・・・」
牧は5番になった途端にノーヒット。
佐野と宮崎はあいかわらず9回裏にヒット1本打って帳尻合わせ」
他は言うべきことも無く。
「ここまできたらホント、荒療治でスタメン外しても良いわよ」
「それはどうなの?」
「桑原、関根、牧の、開幕時点の繋がりに戻したら? 佐野はしばらく代打に集中!」
「何が正解なのか・・・・」
「そんなのやってみないと分からないわよ! だからもちろん、今のまま辛抱強くいくというのもあるけれど・・・」
とはいえ、前々から言っているように、今の打線の並びでは何かを仕掛けることもできない。
ならば1,2番に足を使える選手、あるいは小技を使える選手をもってきて、牧、オースティンに繋げた方が良いのでは?
と思ってしまうのだが。
「こうね!」
1.桑原(センター)
2.関根(レフト)
3.牧(セカンド)
4.オースティン(ライト)
5.ソト(ファースト)
6.宮崎(サード)
7.柴田(ショート)
8.捕手
9.投手
「うーん、どうかしら?」
「外野の守備はよくなるけどね」
「まー、佐野は外さないんでしょうけどね」
我慢をして起用していくのだろう。
その我慢が後に繋がることを信じて。
でも、2番宮崎は本当にやめたら?