結果:横浜1-4阪神
敢闘選手賞:-
「なんで現地観戦の日に限って、こんな盛り上がらん試合になるのかしらん!?」
結乃がため息をついて嘆く。
「この試合はガルフェスでユニフォーム貰ってきましたー」
手を振る理衣も、心なしか寂しげ。
阪神のルーキー達にいいようにやられて敗戦。
特に打線は併殺打の山。
中盤以降は(ベイスターズ的に)見せ場もなく淡々とやられた試合だった。
「とりあえずロメロ、3回までは上々だったのになー」
「急に4回から崩れた感じだよね」
「球数も3回で40球いかず少なかったのに、どうしたのかしらねー?」
「いきなり打たれ出したもんね」
150キロ近くをコンスタントに出し、制球もそれほど悪くはなかった気がした。
外国人らしく、クイックはいまいちっぽく、ランナーを出しての課題は確かにありそうだが、あそこまで一気に打たれるか。
「現地からだとその辺はよくわからなかったわね」
「一軍初登板の緊張?」
「うーん、分からん! 中継ぎ向きとか? どうなのかしらね」
「次の登板でどうなるか、だね」
クイック、牽制、フィールディングには少し難があるのか。
記事を見ると変化球が決まらず苦しんだとあるが、その辺が決まればもう少しよくなるのか。
先発が苦しいだけに、どうにかなって欲しいが。
「ただこの試合はそれ以上に打線でしょ! また阪神の伊藤にいいようにやられて、アホか!」
「うーん、序盤はチャンスを作ったんだけどね」
「中盤以降はランナー出してもゲッツーゲッツーで、術中にはまって。見逃し三振も多かったし」
「それだけ制球がよかったのかな」
「だとしても、この試合も100球くらいで8回までスイスイ投げられて、チームとして攻略できんのか!」
「苦手投手ばかり作ってもねー」
これで同じ投手に連敗。
また次回も当てられるだろうし、きちんと対策を取って欲しいが。
「あと最後の終わり方! 佐野、もしかしたらあれでも全力で戻ったのかもしれないけれど、もっと必死で滑って戻りなさいよ!」
「あの終わり方はちょっと残念だったよね・・・」
ぽかーん、として終わってしまった。
「うーん、とりあえず切り替えて、なんとかカード勝ち越しをしたいわね」
「前回好投したピープルズ投手に、QSを期待して、打線もなんとかね」
「ガンケルね、今度こそ打線が援護で」
「気持ち良く週明けを迎えたいもんね」
「勝ち越せば苦手意識も少しは減るはず、気合いれなさい!」
「全員野球で!」
ちなみに。
蛯名、今季初ヒットおめでとう。