結果:横浜11-12広島
敢闘選手賞:-
「はぁ・・・弱いわー」
達観したように結乃が言う。
「投手陣がね、皆さん失点で」
理衣も疲れたように言う。
登板する投手がみな連鎖するように失点を重ねて12失点。
ピープルズの緊急降板のアクシデントがあったとはいえ、酷すぎる。
「とりあえずピープルズは抹消かしらね」
「腰、どうしたんだろうね」
「ぎっくり腰かなんなのか。いずれにしてもしばらくは無理じゃない? そもそもこのところ打ち込まれてもいたし」
「本当に先発投手が定着しないね」
大事ないことを祈るが、ピープルズも一軍に来てしばらくはよかったが、ここ何回か悪い内容が続いている。
それも含めて二軍調整で良いだろう。
「緊急登板の櫻井は置いておいても、京山、三上、石田、砂田と、出てくる投手が皆、広島打線に掴まってね」
「連投になっているってのもあるかもだけど」
「連日、先発投手が3回もたないんじゃねぇ。でも、それにしてもよ!」
「誰かが抑えてくれていればねぇ」
「いくら打線が点を取ろうが、あんだけ失点したら勝てないわよ」
「それでも9回に7得点で1点差まで!」
「まー、勝ててないし、結局は9回までの失点が多すぎるせいでそれでも追いつかないわけだし」
「他の回にチャンスもあったんだけどね」
9回はともかく、やはりチャンスになると打てないのが多すぎる。
ヒットだけではなく、犠飛でも内野ゴロでも点が取れるシチュエーションで何もできないとか。
相手にもらったチャンスも活かせない。
「なんつーか、あまり言うこともないわ! リーグ戦になった途端、弱さがぶり返すとかさー、本当にやる気うせるわー」
「そ、そんなこと言わずに」
「んで、3戦目が坂本? まーた敗戦濃厚じゃない」
「だから、そういうこと言わないで・・・」
坂本が前回ロクな投球できなかったことのリベンジでもしてくれればよいのだが。
逃げの投球ばかりでは何も生まれない。
「これでまた坂本が序盤で降板したら、投げる投手いないわよ?」
「平田投手、京山投手は3イニング投げたし、櫻井投手、三上投手、石田投手は連投中」
「僅差なら勝ちパ出すでもいいけど、誰か3連投するしかないわ」
「坂本選手に6回まで頑張ってもらおう!」
そうなれば良いのだが、それを期待できないのが坂本である。
「もー、始まった途端に3タテとか勘弁してよね」
「なんとか勝利を! 打線は、9回の攻撃を思い出して!」
「ていうかさ、相手のも中継ぎ弱いのわかってんだから、中盤までくらいつけば何かあるのに、失点しすぎよね」
「もー、点を取るしかないよ!」
なんかもう。
ね?