結果:横浜4-3阪神
敢闘選手賞:今永、砂田
「どうにか逃げ切ったわー!」
最後まで見届け、結乃が大きく息を吐き出してから叫ぶように言う。
「すんなり勝てないねー」
疲れを見せながらも笑顔を浮かべる理衣。
終盤、またしても追い上げられて1点差。
まさかこの試合も、と嫌な予感が過った人は多かっただろう。
それでもどうにか1点を守り切り、前半戦最後を連勝で終えることが出来た。
「この試合はやっぱり今永! よくやってくれたわ」
「投げては7回1失点、打ってもタイムリーと、投打に活躍!」
「今永の打点は大きかったわね」
「投げる方でも10奪三振と、今永投手らしさが戻ってきている感じ!」
無理はさせてほしくないが、それでも100球で7回、ここは期待したい状況にはなってきたか。
「ところが! 今永が降板した8回からにわかに雰囲気がおかしくなって!」
「勝ちパターンなんだけどね。。。」
「康晃! アンタまたか、っていうか、逃げて四球で押し出しとか、なんなのよ!」
「2失点、だもんね。さらにピンチを残してマウンドを降りて。。。」
初戦の流れを考えれば逆転されてもおかしくなかったかも。
「それでも強心臓! 砂田が見事に佐藤を三振に!」
「今季の砂田投手は頼りになります!」
「よく抑えてくれたわあの状況で!」
「影のMVP!」
「打線については、また無死満塁で点が入らないかと思ったけれど・・・」
「桑原選手が見事にタイムリー! 呪縛を解き放ちました!」
「伊藤光が倒れた時点で今永は厳しいだろうか、またか、と思った人も多いはず」
「ここが第一のポイント!」
その後は今永が好投するも、打線もなかなか点は奪えず。
「そこで8回、宮崎に待望の追加点となるホームラン!」
「さすがぷーさん! これで3点差!」
「でも3点差は嫌なものが過るわよね、初戦の」
「でもほら、どうにか勝てたし!」
しかし中継ぎ陣のパフォーマンス低下はいかんともしがたい。
一か月間の中断で、疲労をとってパフォーマンスを戻せるか。
「なんだかんだで阪神との対戦成績も五分近くに戻してきたし、あとは巨人ね!」
「後半戦はなんとかやり返そう!」
「上位3チームとのゲーム差が開いたから、無理をするところでもないんだけど、上を目指さないわけにはいかないからね」
「無理しない範囲で上を目指す? 難しいね!」
とにもかくにもこれで前半戦終了。
選手の皆さん、まずは休んで疲れを取って下さいな。