結果:横浜3-3巨人
敢闘選手賞:今永
「あーもう、こういう試合を何度見ればいいのかしらね!」
吐き捨てるように結乃が言う。
「あと1死まできたんだけどね」
理衣も残念そうに言う。
巨人戦ということで最後にもってきたのは伊勢。
だが、悔しい結果に終わった。
「まー伊勢はこれから経験ということでいいけれど! 問題はやっぱりさっぱりの打線でしょ!」
「3点は先制したんだけどね」
「つーか神里は本当に成長しないわね! 1番で出場して三打席連続三振て! 楠本でいいじゃない!」
「ちょっと、うーん、ねぇ」
理衣も言葉に困る。
先頭打者であれだけ三振ばかりでは意味がない。
せっかく桑原のかわりでチャンスがきても、これではまた起用したいと思えない。
「そして一気に不調になったオースティン」
「3連戦でヒットが出なかったね」
「まー、4番が打てなきゃ点も取れないか。オースティンは今まで頑張っていたから、不調が来ても仕方ないけれど」
「とはいえ、チームとしては痛いよね」
1番が三振マンで、4番が不調、そして6番のソトもよい状態ではない。
こうなると、足もないだけに得点は厳しい。
「本当につまんない試合ばかりね! もう来季見据えてに変えてよ!」
「実践を積ませてレベルアップだね」
「最下位でもなんでもいいからさー、楽しさが欲しいわ!」
「順位を求めなくなったね」
「今更、今の中日、広島より上にいったところで意味なくない?」
「気持ちの問題だよね、最下位より一つでも上の方が、っていう」
でも。
おちるところまで落ちた方が、本気で練習するんじゃない?
球団も補強をもうちょっと本気で考えるんじゃない?
ってことですよね。