2019年8月30日 広島戦
結果:横浜6-4広島
敢闘選手賞:笠井、藤岡
「理衣ちゃん」
「なに、結乃?」
「40秒で支度しな!」
「何を!? 試合と関係ないよね!?」
「いやー、ラピュタは良いわね! LDで初めて見た時から何度見てもね!」
「LDって知らないでしょ若い人・・・・って結乃も未成年だよね!?」
「ハラハラしたわね、ラピュタも試合も!」
「強引というか、なんというか」
まあ、ラピュタがやっていたのだから話題にしないわけにはいかない結乃であった。
「肝心の試合は、濱口がまさかの股関節違和感で2回途中で降板の緊急事態!」
「どうなるかと思ったけれど、緊急登板の笠井投手が6回まで1失点の好投!」
「この試合、勝利投手は笠井といってもよいくらいの貢献よ!」
先発投手が2回をもたずに降板。
普通に考えればここから勝つのは至難の業。
しかし、笠井が最少失点に抑えたから、結果的にはほぼ先発が6回2失点に抑えたのと同じになった。
「とはいえ同点で、中継ぎ陣はヤクルト戦に総動員で厳しい状況に変わりはないわ」
「どうするかと思ったら、7回は藤岡さん!」
「同点でどうかと思ったけれど、きっちり1イニング無失点に抑えてくれたわ!」
「これも大きかったよね!」
三嶋、国吉、エスコバーばかりというわけにはいかない。
いつかは必ず笠井、藤岡に投げてもらわなければならない。
その中で、素晴らしい結果を出してくれた。
「中継ぎがそれだけ踏ん張ったら、野手が奮起しないわけにはいかないわよね!」
「8回、2死ランナー無しからチャモさんの二塁打から満塁になって・・・・」
「代打、佐野がきっちり四球を選んで勝ち越しの押し出し!」
「さらに神里選手がタイムリーで4点を勝ち越しました!」
万歳する理衣。
しかしその裏、満を持して登板した三嶋が満塁のピンチを背負い1失点。
「でも、後を継いだ石田投手がきっちり火消し!」
「誰かが不調の時は他の選手がカバー! 一丸となって戦っているのが分かるわね!」
「康晃投手も4連投で厳しいだろうけれど、それでもきっちりセーブ!」
まさに死力を尽くした試合、チーム一丸の勝利であった。
「しかし、さすがに二戦目は康晃、投げさせられないでしょうね」
「休ませないと壊れちゃうよね」
「今度こそ、打撃陣が点を取りまくるのよ! そのためには、6番戸柱、9番倉本はもうやめなさい!」
「う、うーん。そ、それは・・・・」
おそらく、多くの人が思ったことだろう。
広島戦に相性がよいということだろうが、過去データより、今の調子が良い選手を使って欲しい。
あと、戸柱は単純に打力が無いから下位に置いて欲しい。
「さあ、初戦を取ったわよ! 2戦目が京山なだけに、初戦は取っておかないとやばかったからね!」
「そんな言葉を跳ね返す好投を期待しています、京山投手!」
「しかし、勝ったけれど濱口も離脱となると先発がキツイわね・・・・」
今永、濱口、上茶谷、平良、東
この辺で考えていたはずだが、どうするか。
いずれにしても、一戦一戦をしのいでいくしかない。
「巨人が負けないから! 阪神、何やってんのよー!?」
ベイスターズファン、心の叫びである。