「尚典がBC・神奈川の監督を退任だって!」
ニュースを見て結乃が声をあげる。
「と、いうことは・・・」
理衣が声を潜める。
「「2022年はベイスターズに入閣!?」」
二人の声がハモる。
「いや、これは十分にありえるでしょ!」
「だとしたら楽しみだよね!」
「尚典なら三浦とも仲良かったし、三浦の下でもコーチやってくれるでしょ」
「何せ二年連続首位打者! 期待しかない!」
「最下位だしコーチ刷新は当然でしょ。ていうかそもそも今季、監督だけ交代してコーチが変わらないのがおかしいんだから!」
今のコーチ陣はラミレス監督時代から続いている。
当然、ラミレス野球が身に染みているし、ラミレス野球を目指した指導をしてきた。
監督が代われば野球も変わるが、コーチ陣が以前と同じならそう簡単には変わらないだろう。
「もちろん最下位は監督として三浦に責任があることは間違いないけれど、コーチ陣だって同じだからね!」
「今のコーチの人たちを責めたくはないけれど・・・」
「責めるというか、結果が出なかったことに対する責任よね」
もし尚典が入閣するなら、やはり打撃コーチか。
田代コーチには残ってほしいが、年齢的なことを考えると今季と同じようにもう一人は打撃コーチとして残すかもしれない。
「あとはヘッドね。個人的には万永を昇格させてほしいけれど・・・」
「二軍監督していたし、三浦さんが二軍監督の時も補佐していたもんね」
「チームのこともわかっている人が良いし、三浦も相談しやすいと思うから」
「夢は膨らむねぇ」
あとは色々なところでも要望があがっているが、
- バッテリーに、谷繁
- 守備走塁に、石井
- 投手に、野村や斎藤隆
まあこの二人の場合、三浦の下でやれるか? という疑問がないわけではないbc
「個人的には、トップの方が若いってのはアリだと思うわ。コーチの方が年上だと、コーチも監督に進言しやすいでしょ」
「監督の器量が問われそうだね」
「もちろんコーチ陣は我を通すだけじゃなく、”俺たちがお前を支えてやる、倒れるときは共に倒れてやるから思い切りやれ!”という意思が必要だと思うけど」
「熱いねぇ」
「98年組で揃えろと言わないけれど、優勝経験者であり実績もあり、更にコーチとしての実績もあれば言うことないでしょ!」
「横浜も盛り上がるよね! 98年の再来だー! って」
そうそう夢のような組閣はできないのかもしれないけれど。
夢を見せるのもプロ野球だよ!