「ヤクルトとオリックスが日本シリーズ進出決定したわね」
結乃が頷きつつ言う。
「なんかすごいよね。両チームとも２勝１分、２勝はいずれも完封とか」
感心したように理衣が言う。
これでいよいよ日本シリーズ。
そろそろ、久しぶりにセリーグから日本一のチームを出してほしい。
そうでないと、あまりに情けなさすぎるから。
「とはいえ、相手は山本由伸がいるからねー」
「強力だよね」
「まあ、それは置いておいて、来シーズンはベイスターズがその地に立てるようにしないとね！」
「本当だよね、そのためにも秋季練習では強化、強化！」
そしてＣＳも終了したということで、そろそろコーチについて正式発表が行われないものか。
「石井が本当に来るのかどうかよね」
「あそこまで報道されれば、さすがにやっぱ無し、ってことにはならないよね」
「それをはっきりさせるためにも、発表してほしいわよね」
「秒読み段階かな？」
「てゆうか、巨人が負けた直後から、ベイスターズ界隈で石井琢朗が一気に湧き上がるの、ウケるわね」
「それだけ待ち望んでいるということだよね！」
さらにはバッテリーコーチ。
「こっちも、巨人の相川が退団して、ベイスターズに招聘しているという動きが！」
「びっくりだね！」
「まあ、仮に石井がヘッドになったら、谷繁もバッテリーコーチとしてってのは受けづらいかもだしねぇ」
「そういもんかな？」
「いや、勝手な推測だけど。それでも、バッテリー強化に着手したのは良いことね」
「色んな人が横浜に戻ってくる！ わくわくするね！」
あとは内野、外野の守備走塁コーチ。
こちらも重要なのだけど、何かないのだろうか。
「組閣は固まりつつあるし、次は選手の補強ね！」
「又吉投手の調査をしているとか」
「又吉はＦＡしたら争奪戦になるでしょうけれど、それでもなんとか頑張りたいわね」
２２年に向けて。
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