2021年振り返り #9 得点圏の鬼を発揮!通年の安定感が課題か 大和
「今回は…………大和!」
なぜかためながら結乃が言う。
「笑顔が素敵な大和さん!」
理衣も笑顔で言う。
大和の成績はこんな感じだった。
#9 大和
出場試合 : 106
打数 : 270
打率 :.252
安打数 : 68
HR : 2
打点 : 26
盗塁 : 1
「なんとも微妙な成績よね」
「突出していないけれど、悪くもない感じ?」
「もともと大和に打撃で凄い期待をしている、ってわけじゃないからね」
「20年と比べると成績は落ちちゃったけどね」
特に開幕からしばらくは状態があがらなかった。
打撃でも守備でもいまいち精彩を欠いていたように感じた。
「よくなったというか、みせてくれたのは交流戦よね!」
「あの頃は得点圏の鬼!だったもんね!」
「得点圏で回ってくると打ってくれる気がして、本当に打ってくれたしね」
「特にマリーンズ戦のサヨナラの時は、大和選手にまわってー! 勝負してー! ってところだったもんね」
交流戦の好成績は、大和の功績も大きかった。
「ただ、その後はいまいちになって、打点も結局はほとんどが交流戦終了までに稼いだ分でおわったからね」
「もうちょっと望みたい感じ?」
「そうね、もうちょっとね。ということで点数的には50点で」
「及第点には届かないけれど、間違いなくチームに貢献した部分も大きいしね」
「印象としては、数字の良い佐野より貢献したいめーじがあるからね!」
「交流戦は大きかったね・・・」
後半戦はチーム状況もあって森も出てきた。
柴田、倉本と、ライバルもいる中、年齢的にも安穏としていられる状態ではない。
それでも、まだまだチームとしては必要な戦力。
若手の手本となる守備、そして下位打線でのしぶとい打撃を期待したい。
「22年、石井がコーチになって、また新たな引出しとか増えることにも期待したいわね!」
「そういうのも楽しみだよね!」