2021年振り返り #16 後半に持ち直してチームの勝ち頭に 大貫 晋一
「今回は・・・大貫ね」
普通の口調で結乃が言う。
「なんで溜めたの?」
首をかしげる理衣。
まあ、こんな感じでした。
#16 大貫 晋一
当番試合 : 22
投球回数 : 112
防御率 :4.34
勝利 : 6
敗北 : 7
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 106
「昨年は二けた勝利をした大貫だけど、今季は苦戦したわね」
「特に前半がね」
「開幕の時は良かったんだけど、そこから一気に悪化していったわね」
「序盤からKOが続いて、大貫投手の出来もチームへの影響が大きかったね」
20年の実績、内容から、あまり大崩れするタイプではないと思っていた。
今永、東がいない状況で、大貫には安定して投げてほしかったのだが、そのプランがいきなり崩れた。
「二軍で調整して、あがってきて後半はよくなったけどね」
「5連勝とかしていたもんね」
「とはいえ、全体で見ればやっぱり期待に応えたとはいえないから、55点くらいね」
「年俸はアップしたんだけどねー」
「それとこれは別! てかチームの勝ち頭が6勝とかさみしすぎるでしょう!」
「やっぱり二けた勝利!」
「まーそれでも、かつて高崎の5勝がチーム最高とかあったから、それよりマシでしょう・・・・」
「そこと比較しても・・・」
それでも、チームの勝ち頭が6勝では最下位も当たり前か。
「来季は開幕から安定感を求めるわよ!」
「右投手の柱になってほしいよね」
「なんだかんだルーキーの年から6勝以上しているのよね。更なる上を目指して!」
21年はよく打たれたが、実は奪三振も大きく増えている。
投球回数は20年とほぼ変わらないが、三振は25も増えているのだ。
「球に威力が増したのか、キレが増したのか」
「確かに、特にイニング序盤とか三振が多かったイメージだね」
「だからって被安打増えて失点が増えたら意味ないからね。良いところはそのままに、悪い所を修正して!」
「修正能力の高い投手だと思うからね」
そして叶うならば、毎試合7イニングくらいを投げてくれるとありがたい。
そういう投手を是非、目指してもらいたい。