2021年振り返り #31 怪我もあり微妙な数字の一年 柴田 竜拓
「柴田もうかうかしていられないわよ!」
叱咤激励から入る結乃。
「怪我もあったけれどね」
フォローする理衣。
#31 柴田 竜拓
出場試合 : 85
打数 : 222
打率 :.234
安打数 : 52
HR : 2
打点 : 15
盗塁 : 1
「怪我はあったけれど、物足りない数字よね」
「うーん、怪我の影響かな・・・」
「それはわからないけれど。試合数は減ったけれど、打席数は20年とほぼ同じ。それで打率、出塁率とも落ちているからね」
「それでも、打率に比べて出塁率は結構高いんだけれどね」
「その打率が2割3分台じゃ満足できないわよ!」
やはり、せめて2割6分台は欲しい所。
そして出塁率で3割5分。
「このままでは内野の便利屋で終わっちゃうからね。点数的にも45点くらいね!」
「ライバルも増えたもんね」
「21年の成績で牧は外せないでしょ。打てるセカンドとか大きいからね」
「そうすると、大和選手、倉本選手、それに森選手・・・」
「藤田も入るからね!」
「確かに厳しい!」
柴田は守備だけ見ればショートよりセカンドの方が個人的にはうまい気がするが、そこには牧がいる。
2年目、よほど打てなくならない限り、スタートは牧だろう。
「森は石井がコーチにきて、まだまだ基礎を鍛えた方がいいって感じだから、試合に出ないくらいならもう1年、2軍でみっちりでも良いと思うけど」
「だとしても、ね」
「まあ、本職ショートが大和、倉本、そして柴田で、今季ケガが多くて大変だったのは確かだけど」
「怪我せず、堅実な守備で、打撃も高めて、大変だ!」
「誰も一緒だけどね」
守備固めにしても、来季はセカンドで藤田の可能性もある。
本人としても、勝負所だという認識はあるだろう。
取りたいのはやはり、ショートのレギュラー。
「キャンプ、オープン戦からどれだけアピールして見せられるかね」
「ライバルたちも黙っていませんからね」
「高いレベルで競い合ってくれるのが、全体の底上げになるから嬉しいけれどね」
「選手本人は身を削られるような感じかもだけどね・・・」
とはいえそこを抜けなければ生きていけない。
牙を剥け!