2021年振り返り #47 戻ってきた頼もしき度胸満点の便利屋 砂田 毅樹
「健二朗に続いて復活の砂田ね」
結乃が肩をほぐしながら言う。
「いろんな場面でお世話になりました!」
理衣がお辞儀をする。
#47 砂田 毅樹
登板試合 : 58
投球回数 : 42 2/3
防御率 :3.24
勝利 : 2
敗北 : 2
セーブ : 0
ホールド : 18
奪三振 : 27
19年、20年と、20試合にも登板できなかった。
しかし2021年は58試合に登板と、中継ぎの主力として見事に復活した。
「内容的にも悪くなかったわよね」
「色々と苦しい時に頼りになったよね」
「この場面、というのは思い出せないかもだけど、困ったら砂田よろしく、みたいな感じで」
「どんな場面でも投げてくれたもんね」
ビハインドや同点はもちろん、リードしている時にも。
また登板状況も、ランナーが残された場面とか、ピンチの場面とか。
セットアッパーや抑えでないだけに、いつ出るか分からない中で、仕事をしてくれた。
「本人も、そういう起用を楽しんでいる感じのところがあるしね」
「契約更改時のコメントで言っていたよね、便利屋みたいなポジションが好き、って」
「珍しいわよね、そういうのって。肉体的にも精神的にもタフさが求められるし、目立たないし」
「でも球団はちゃんと評価しているし!」
2軍生活の中で心情にも変化があったと話していた。
それのどこまでが真意かは分からないが、それでも与えられた場所で黙々と投げるというのはなかなか大変なこと。
「チームとしてはそういう投手がいるとありがたいのは間違いないけれどね」
「それも、ちゃんと力がないとできないしね」
「オールマイティーな能力が求められるからね」
圧倒的な球があるというわけではない。
度胸がある点からも、その位置はあっているのかもしれない。
もちろんこの先、また違う思いが出てくるかもしれない。
が、とりあえず2022年は再び便利屋としての位置を確立していくのだろう。
「足も速いから、打席に立たせたいけれどね」
「よく、それ言うよね」
「まあまあ、とにかく、慢心せずにいきなさい!」
「偉そうだなぁ。。。」
「ということで、75点! 更なる向上を期待するし、できるはずよ!」
「頼りにしています!」