2021年振り返り #48 後半は期待の持てる内容も。そろそろ飛躍をしたい 京山 将弥
「今回はー、京山かー」
間延びした声で結乃が言う。
「京山選手も大卒一年目と同じ? だった年度かな」
理衣が首をかしげながら言う。
#48 京山 将弥
登板試合 : 16
投球回数 : 76
防御率 :4.97
勝利 : 2
敗北 : 7
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 67
「開幕ローテに入ったけれど、散々な感じだったわよね」
「なかなかうまくいかないよね」
「ただ、全体的に数字の結果は出なかったけれど、後半に入ってから良い投球も見せていたわよ」
「無失点を続けていたりもしたっけ?」
勝ち星こそ2にとどまったが、内容的にはもう1,2つ勝っていても、という気もしなかった。
そういう意味では、2020年の2勝と21年の2勝では、数字は同じでも内容が違う気もする。
「ある意味で、期待が持てそうな気がする2勝だったわね。それも加味して45点!」
「点数は厳しいね。。。でも、期待に応える2022年にしたいね!」
「そのためにも安定感ね。良い球は投げるんだけど、四球で苦しくして打たれて、みたいなことを減らさないと」
「ストレートも力ある球投げているもんね」
凄く良い投球を見せてくれることがある。
でも、ダメな時はてんでダメな内容。
そのダメな時を、ダメでもなんとか踏ん張る、という形に変えられるように。
変えるために何が必要なのかを理解して取り組めば、もっと伸びる気はするのだが。
「先発ローテはまだ空いているし、キャンプ、オープン戦でどんな姿を見せられるかね」
「高卒投手として頑張って欲しいね!」
「本当、いい加減に高卒を育てられないとヤバいわよ!」
「小園投手に負けないように!」
下の阪口、中川、そしてルーキーの小園なんかに負けないよう、やっていく必要がある。
上を目指すだけの若手ではなくなってきているのだ。
「まずは先発ローテに! そして投球回数もまずは100イニング超を達成しましょう」
「それだけ投げてれば勝ち星もついてくるはず」
「あとは、テンポよく投げなさい!」
そろそろ飛躍の年にしたい!