「ピープルズと再契約だって」
結乃がニュースを見て、少し驚いたように言う。
「おー、良かったね!」
理衣は拍手している。
「ついこの前、振り返りしたばかりなんだけどね」
「状況が変わったんだね」
コロナの状況もあり。
新外国人であるクリスキーの入国目途はたっていない。
そういう状況もあったのだろう。
「多分、他に新しい外国人選手も探していたと思うけれど、いずれにしても入国はいつできるか分からないしね」
「実力的にも未知数なのはあるよね」
「ならば日本で2年間やって、おそらく入国もできるピープルズに白羽の矢を立てたんでしょう」
「こちらとしても、力も把握しているもんね」
2021年の後半は中継ぎである程度の結果を出した。
一方で先発もやっていた。
役割的には便利屋、中継ぎを基本としてロングリリーフに、ローテーションで穴があけば先発も、というところか。
「今永、東、ロメロが開幕からいることを考えれば、2022年は先発ローテはある程度固められるからね」
「そうなると中継ぎ、かぁ」
「やっぱり1周りを抑える、って方があっている気はしたしね」
「チームの戦略次第だけれど、中継ぎでよかったから頑張って欲しいね」
1軍に5人登録できるなら、5人登録しておきたい。
オースティン、ソトはスタメンで。
ロメロは先発、エスコバーはリリーフ。
ロメロが先発を外れる日はピープルズとエスコバーで待機、という形か。
「いずれにしても戦略の幅も広がるし、ピープルズも3年目で化けるかもしれないしね」
「どんどん日本野球にフィットしてね」
「他の4人だって1年間盤石とも限らないしね」
オースティンは怪我のリスク、ソトは21年は不調だった。
ロメロも1年間の実績はない。
エスコバーは勤続疲労。
「しかも、年俸も半額の2,500万円だしね、ピープルズもよくOKしてくれたわね」
「日本でそれだけプレイしたかったのかな」
「そう思ってくれたのなら嬉しいわね」
我々としては歓迎するし、5番目なんて思わず他の外国人選手をくっちゃうくらいの活躍を期待したい!