2021年振り返り #57 一年目からほぼ倍増の数字を残し順調に成長 東妻 純平
「二年目を迎えたの東妻ね」
なふーん、という感じで結乃が言う。
「強肩キャッチャー! 一軍デビューを目指せ!”」
理衣が拳を握りしめて言う。
二年目もまだまだ、全て2軍での成績である。
#57 東妻 純平
出場試合 : 64
打数 : 163
打率 :.153
安打数 : 25
HR : 1
打点 : 10
盗塁 : 1
「一年目と比較して、ほぼすべての数字が倍になったわ!」
「おおー!(パチパチパチ)」
「まあ、高卒だったからってのあるけれど、1年目はどの数字も低かったからね!」
「強調して言うところでは・・・」
「打率なんて、.070とかだったからね!」
「だから強調しなくても・・・」
しかし本当に倍増した。
そういう意味では、スタート地点の低さはあったにしろ、きっちり成長したことは確かといえよう。
「ということで60点ね」
「順調ということで!」
「捕手ということで、覚えることは一年目終わっても山のようにあるだろうしね」
「でも、先輩が良い指針になるかもね」
益子が今季、一軍デビューした。
東妻も二軍で良い姿をみせて、まずはシーズン後半でよいから1試合でも一軍にあがるところを目指したい。
「高卒の捕手だし、無理に一軍出場の必要はないと思うけれど、益子っていう目の前の先輩がいるからね」
「そうそう、負けるな、ってね」
「育成とはいえ後輩の捕手も入ってきたしね」
「後輩が来ると、がぜん、気合も違ってきそうだよね」
まだまだ横一線に近いとはいえ、追いかける立場から、追いかけてくる相手がいる立場になり。
「気張りや!」
「お兄さんと一軍で対決する日を目指して!」