「オープン戦も終了し、あとは開幕を待つだけね!」
結乃が拳を振り上げて言う。
「ドキドキ、ワクワクしてきたね!」
理衣のテンションも上がってくる。
オープン戦は3位という好成績。
3位のジンクスとか気にせず、結果を喜ぼう。
「さて、オープン戦を経て開幕一軍というか、野手のベンチ入りは誰になるか? を考えてみましょう」
「悩ましいところだよね」
昨年までと同じであれば、一軍登録人数は29人、ベンチ入りは25人。
外国人選手は5人まで一軍登録OK、ベンチ入りは4人まで。
「まずは野手から考えましょうか。先発ローテが6人、中継ぎが8人登録とすると、野手は全部で15人か」
「とりあえずそれくらいで考えてみる?」
「あと、オースティンとソトが開幕絶望だからね! なんなのもう!」
「本当にね。。。」
捕手:伊藤光、戸柱、山本
内野:宮崎、牧、柴田、大和、知野、倉本
外野:佐野、桑原、楠本、細川、関根、神里、大田
「うーん、この辺か」
「オープン戦でも結果を残した選手たちだね」
「細川も微妙っちゃ微妙だけど、神里、大田より結果残したしね」
「今季はブレイクに期待!」
「あとは神里とか大田だけど、打撃はさっぱりでも足があるから代走に使える神里が使いやすいとはいえるわよね」
「大田選手も足は使えそうだけど」
「とはいえ神里よりは落ちるでしょ。まあ、守備は良いんだけど」
「関根選手もいるけれど」
「出場数少ないとはいえ、神里よりは打っているしねー」
「倉本選手も微妙?」
「知野が結果出しているからねぇ」
とはいえ、開幕して数試合は先発投手が一軍登録されるまで野手が多めに登録される。
その間に追試的な感じで試合に起用されれば、そこで結果を残せるかどうかだろう。
「あとは森の怪我からの復帰とか、一軍漏れした選手の反撃ね!」
「二軍から押し上げが欲しいもんね」
「オースティンとソトが戻るまで、どうなるかね」
「厳しいけれど、今年は違うはず!」
ソトとオースティンが不在。
エスコバーは不調。
ロメロがいるとはいえ、開幕時の外国人事情は結局昨年とあまり変わらなくなってしまった。
「ただ一つ言いたいことは、なんで一軍帯同して北海道まで連れて行った!?」
「他の選手を連れていくこともできたもんね」
「まあ、関根は行っていたけれどね。早いうちから2軍調整しておけば、って思っちゃうわよねー」
さてさて、果たしてどれくらいで戻ってこられるのか。
今シーズンもいきなり障害が立ちふさがりましたね!