2022年5月7日 広島戦
結果:横浜1-2広島
敢闘選手賞:上茶谷
「あー、くそっ!」
結乃が悔しそうに言う。
「2戦続けての延長戦だけど、今度は負けちゃったね」
肩を落とす理衣。
「これはもう切り替えよ、切り替え!」
「文句は言わないの?」
「打線が5安打じゃあどうしようもないわね!」
「抑えられてチャンスもあんまりなかったしね」
「唯一の得点も、投手の上茶谷のタイムリーよ!」
「打線がなかなか苦しいですね」
相手は森下、打てないだろうというのは予想もしていた。
1番宮本、2番神里、では、正直なところ期待もできない。
「やっぱり、無理に1、2番ぽい選手を入れなくても、これだけ主力打者がいないんだから、打てそうな打者から並べれば!」
「そういう打順にはしなさそうだよねぇ」
「今なら楠本、大田、牧、ソト、でよくね? 無理に4番牧にこだわっても、1、2番が前出の二人じゃあねぇ。。。」
「どうなんだろうね?」
出塁できない、期待できない選手を1番、2番に置いておいてもねぇ。。
「まあ、そんな中でも、出塁したら犠打や盗塁で得点圏には送ったんだけど、タイムリーが出なかったわね」
「8回、10回だね」
「この辺は代打の層の薄さね。まあ、主力打者がごっそりいないから、そりゃ薄くなるんだけど」
「かわりの選手も、なかなかアピールできないしね」
「投手陣はまあ、頑張ったけどね。上茶谷は6回無失点だったし」
「三振も8つ、四球は1つと、安定していたね」
「コントロールの良い、ドラ1の上茶谷が戻ってきたのかしらね」
「勝ちをつけたかったね!」
とはいえ10回で2失点だから、投手陣全体としては責任を負わせられないだろう。
「でも、大瀬良、森下を相手に1勝1敗だからね、3戦目で勝ってカード勝ち越したい!」
「東投手、今季初勝利を!」
「まー、今の東は球速も球威もいまいちだからねー、果たしてどうか」
「打線の援護が欲しい! 野手も苦しいけれど、全員で勝利を目指して!」
カード勝ち越せば、まだ大きく負け越しているとはいえ、苦手意識は薄れさせられる。
さあ、頑張ろう!