2022年6月19日 阪神
結果:横浜7-4阪神
敢闘選手賞:神里
「ついに、ついに、日曜日に初勝利よ!」
両の拳を天に突きあげて結乃が叫ぶ。
「勝ちました! ばんざーい!」
理衣もまたもろ手を挙げて喜ぶ。
1、2戦目と、しょうもない試合で連敗していた。
その状態で今季未勝利の日曜日。
多くの人が3連敗を覚悟したであろう。
「実際、エラーがらみでいきなり2回に3失点したときは、やっぱりか、と思っちゃったもんね」
「悪い時には悪いことが重なります」
牧のエラーから始まり、京山のフィルダースチョイス。
「更に投手の西に打たれて最悪の滑り出しよ!」
「本当にね。で、次の回も簡単に2死になっちゃってね」
「ところがここから! 森と蛯名の連打で1点を返した! ここが大きいわね」
「足の速さが活きました! 簡単に終わらなかったもんね」
「更に四球2つで2死満塁! いつもならここで凡打で終わるんだけど・・・」
「この日は桑原選手が同点の2点タイムリー!」
「3点取られてすぐに3点取り返したなんて、見たことないわね今のベイスターズで」
「それも2死ランナーなしからだもんね」
その後、京山も粘って5回を終え、宮崎のホームランで勝ち越し。
「京山も6回、投げ切れないのがね」
「しかも、先頭打者から連続四球だもんね」
「ここは健二朗がよくおさえてくれたけれど、7回のエスコバーが同点にされてしまったわ」
「だけど満塁のピンチ、勝ち越されなかったからね!」
とにかく前向きに。
この終盤で勝ち越されたら、今の打線と阪神投手陣では厳しい。
「そして8回! 途中からレフトに入っていた神里が、ついに勝ち越し3ベース!」
「初戦に青柳投手から3ランも打っていたしね」
「調子が上がってきたのかしら? 固め打ちをするタイプだからね」
「桑原選手も猛打賞だし、蛯名選手も頑張っているし、外野も競争激しくなって欲しいね」
更に嶺井の内野ゴロで、神里が俊足をとばしてホームイン。
3点を勝ち越した。
「伊勢は少し危なかったけれど踏ん張ったし、康晃が最後は3凡!」
「きっちり終わるのは良いよね」
「いやー、今シーズン初めて、気持ちよく月曜の週初めを迎えられるわ!」
「オーナーさんも良い気分になれるね!」
とはいえ、チーム状態が良いわけではない。
牧が明らかに落ちて、今永、濱口も打たれた。
連勝できないから借金も減らないし、苦しい。
「それでも一つの勝利でコロっと良い気分になっちゃうのがファンってものよ!」
「そうそう、ここから連勝を期待したいです!」
ただ、まあ、1番佐野はやめた方がいいんじゃない?