2022年10月2日 巨人
結果:横浜2-3巨人
敢闘選手賞:-
「最後でなんでこんな試合になるかしらねぇ」
結乃が呆れたように溜息を吐き出す。
「うーん、ヒットは打てたんだけどね」
理衣も肩を落とす。
12安打を放ちながらわずか2点。
相手は5安打で3点。
なんとも締まらない攻撃だった。
「3連打で無得点とかね、併殺もあり、1点とってなお無死2塁で無得点とかね」
「最終回もね、無死2、3塁だったんだけど」
「相手のエラーで1点だけとか、情けないわね」
「ちょっとねぇ」
「まあ、良いところも探しましょう」
「宮崎選手がこの試合で3割到達です!」
「この辺はさすがよね。2打数2安打であわせてきて。最終戦はもう出場しないでしょうね」
「3割達成は重要だもんね」
投高打低のシーズンで3割打者も数えるほどだけに、記録として残しておきたいだろう。
「エスコバーも久しぶりに三者凡退で終わらせたし」
「復調してCSに入りたいもんね!」
「あとは佐野がラッキーヒットで最多安打まであと一本」
「すべては最終戦に! 一安打すれば確定なんだけど、果たしてどうなるかね」
神宮で表の攻撃があるので9回までまわる。
もしかしたら一番、佐野もあるかもしれない。
「その最終戦は、先発が坂本。ピリッとしない今季だけに、来季に向けたアピールはしたいところよね」
「来季といわず、CSにつながる好投を!」
「まあ最終戦はヤクルトが相手、CSで当たるかもしれないし、あえて主力投手は投げさせないかもね」
「もしも打たれたら、相手に好印象与えて終わっちゃうしね」
「あとは、村上の三冠王も確定的で、打率が下回らない限り打席に立つでしょうから、56号が出るかね!」
「打たれたくないけれど、果たして!?」
「多分、主力は投げさせないから、打つんじゃない?」
「そういうこといわないでー!」
下手に打たれてCSで調子を戻されても困る。
全部ボールくさいところで四球だけでもよいけれど、野球ファンは怒るだろうから難しいところですね。