「とうとう横浜も戦力外が発表されたわ!」
結乃が厳しい表情で言う。
「いやーーーっ!」
理衣が悲鳴をあげる。
10月16日、戦力外を通告されたのは以下の7選手である。
三上朋也
浅田将汰
有吉 優樹
髙城 俊人
倉本 寿彦
山下 幸輝
宮本 秀明
「予想された名前も、ちょっと予想外もあるわね」
「ううん、三上選手まで・・・」
「戦力外にするほどの数字じゃないとも思う反面、年俸に比して、ってところはあるかもね」
「一年目から大活躍してくれていたのにね」
倉本、高城など、DeNAとして苦しい時期も含めて活躍してくれた選手の戦力外通告は苦しいものがある。
「とにかくチームが若くて、当然ながらいる選手も若い選手が多いだけに、戦力外にする選手を選ぶのも大変よね」
「ドラフトを含めて新しい戦力を獲得しないといけないしね」
「これで、ドラフト戦略なんかも少し見えてくるわよね」
「どのように?」
今回の戦力外で7人。
ロメロとおそらく契約せず、康晃がメジャーとなれば、支配下は60人となる。
ここから、育成からの支配下登録や新外国人を考えるとドラフト指名は6人くらいか。
「もちろん、ドラフトして、日本シリーズ終了までにまた戦力外もあるかもだけれど・・・」
「いやーっ!」
「ただ、シーズン中にトレードの伊藤を含め内野が3人減ったから、ドラフトは内野手メインでいきそうよね」
「確かに、明らかに不足するよね」
その辺も含めて、ドラフト展望はまたこの後に別で。
「あたしたちには何も変えられない。だから言えるのは、これまで横浜のためにありがとう! ってだけよ」
「この後、現役続行するのか違う道をいくのかわからないけれど、応援しています!」
まだまだ燃え尽きていない選手もいるだろう。
他の球団にいける選手もいるかもしれない。
いずれにしても、その選択を尊重したい。