2022年振り返り #12 期待されたはずが結果を残せず。何か武器が欲しい 阪口 皓亮
「阪口かぁ」
渋い口調の結乃。
「期待したんだけどね」
肩を落とす理衣。
プロ5年目、飛躍ならず。
#12 阪口 皓亮
出場試合 : 1
投球回数 : 3
防御率 : 9.00
勝利 : 0
敗戦 : 0
ホールド : 0
セーブ : 0
被打率 : .308
WHIP : 1.67
奪三振 : 2
失点 : 3
「2021年、チーム初勝利をあげてね」
「その後も、ちょっと期待をもてそうな投球もみせてくれてね」
「それをステップに今季はどうか、と思っていたんだけれど」
「1試合の登板に終わっちゃったね」
シーズン中、決して先発ローテが万全で揃っていたわけではない。
それでも呼ばれることなく、シーズン終盤の苦しいところでようやく人数合わせのように呼ばれたものの結果を残せず。
その1試合で終わってしまった。
「なんでこう、高卒投手は成長できないかね」
「厳しいね」
「誰か成功者が出ないと、小園も不安になるわよ!」
「そ、それは別の話だとは思うけれど」
高卒とはいえ、そろそろ一軍でこれはと思わせるものを見せてくれないと、危険になってくる。
「ということで、今季は1軍でも期待していたので、10点ね」
「うーん、いつまでも2軍にいていいわけじゃないもんね」
「いうてもドラ3で獲得しているんだからね」
「そろそろ背水と思わないと?」
チームが若いとはいえ、首が涼しくなってもおかしくない。
「髪の毛染めてチャラチャラしている場合じゃないわよ!」
「それでも結果を出していれば何も言われないんだろうけれどね」
「結果が出ていない以上、言われるわよ。そんなことしていないで野球に打ち込め!」
ずっと言われているような気がするけれど、1軍で活躍するには決め球がない。
とにかく武器となるものがあるとまた違うのだが。
「2023年、マジで最後のチャンスくらいでやらんと駄目よ」
「まずは1軍に入れるように! どんどん、ドラフトなどでも新戦力が来ているからね」
さて、どうなりますかね。