「佐野と牧がベストナイン選出!」
結乃が元気よく言う。
「おめでとうございます!」
理衣が拍手する。
ベストナインであれば守備よりも打撃の方が優先的に評価されやすいので、この結果は納得だろう。
「特に牧は2年目、セカンドで獲得できたってのがいいわね」
「横浜のセカンドだと、ローズ選手以来だね」
「セカンドはなかなか苦労していたからね」
種田とか、仁志といった他球団からの選手。
ドスター、カスティーヨ、エリアンといった外国人選手。
決して悪い選手ばかりではなかったが、ベストナインに選ばれるほどでもなかった。
「てか、懐かしい名前が出てきたわね!」
「あはは、そんな選手たちがとれなかったセカンドのベストナインでした!」
「しかも、山田に大差をつけてってのもいいわね。まあ、今年の成績なら当然でしょうけれど」
「来年はゴールデングラブも!」
「外野の佐野もまあ、順当よね」
「数少ない3割打者だしね」
「守備が弱い分、打ってくれないとだけど、きっちり成績を残してくれたし」
「外野は強打者もいるから、定期的に受賞者も出ている気がするんだけどね」
何はともあれ二人ともおめでとう。
2023年も続けて受賞できるように、そして他の選手も受賞できるように頑張って欲しい。
まあ、よく分からん記者投票なんだけどね。