2022年振り返り #20 失点を重ね期待に応えられず未勝利で終了 坂本裕哉
「いやー、坂本かぁ」
なんともいえない表情と声で言う結乃。
「なかなか、だねぇ」
理衣も困った感じである。
#20 坂本裕哉
出場試合 : 15
投球回数 : 48.0
防御率 : 6.19
勝利 : 0
敗戦 : 5
ホールド : 0
セーブ : 0
被打率 : .286
WHIP : 1.52
奪三振 : 28
失点 : 33
「3年目、だっけ? 大卒ドラ2でこの成績だとねぇ」
「あがってこないね」
「指標のどの数字を見ても褒められるところがないわよね」
「う、うーん」
プロ初登板の時に期待を抱かせてくれたけれど、それっきり。
以降は、ほぼ出ても打たれる。
援護率が高いので、なぜか勝利をあげてきたけれど、2022年は未勝利のまま5敗で終わった。
「やっぱり武器がないというのがね」
「まとまっているのかもしれないけれど、直球にしても変化球にしても」
「かといって制球に優れているわけでもないし、困ったもんね、これは」
「それでも年俸はUPしたんだっけ?」
「評価基準が分からないけれど、こちらからしたら15点くらいね」
「うぅん、低い!」
「満塁ホームランは、もう嫌だわ」
「それは、まあね・・・」
といってもファンからすればそれくらいの評価値になるのではないだろうか。
「先発適性がないなら、中継ぎというのもありだけど」
「それも少しやったよね」
「とはいえ、決め球がないから中継ぎもきつい気もするし・・・どうするのかしら」
「ここからの這い上がりに期待を」
今のままでは1軍での居場所がない。
本人的にも、どうすればよいのか考えているとは思うが。
「出力があがって、短いイニングでも全力で投げれば良い直球が投げられる、とかならね」
「あとは長いイニングをまとまって投げられるか、だよね」
「もう一度自分を見つめなおしてきなさい!」
「ドラ2だし、それだけのものはあるはず!」
ドラ2とはいえ、そろそろ背水の立場だろう。
どうなるかは、自分次第。