2022年振り返り #38 今季も結果を残せず崖っぷちか?ユーティリティに活路を 田中俊太
「俊太かー!」
結乃が叫ぶ。
「ど、どういう意図?」
理衣が困惑する。
さて、移籍2年目の成績はというと。
#38 田中俊太
出場試合 : 19
打数 : 19
打率 :.158
出塁率 :.158
安打数 : 3
HR : 0
打点 : 1
得点 : 0
盗塁 : 0
OPS :.316
「すべてが厳しい数字ね!」
「確かにね」
「打数が少ないのはあるけれど、打率=出塁率だからね」
「その打率も1割台だしね」
移籍した年の開幕戦で爆発して以降は、全くといっていいほど応えられていないのが実情。
「ということで、えーと、15点?」
「疑問形なんだ」
「いや、まあ、そもそも大きな期待を抱かなければというところではあるけれど」
「それはそれで酷いけれどね」
内野、外野と守れるので使い勝手が良いようにも思えるが、その守備力がそこまで高いというわけでもない。
「特に1塁守備に関しては、色々と言われたりもしたからね」
「まあ本職じゃないし、そこは首脳陣の指示で守っているわけだからね」
「そうね、俊太を1塁につかせるぐらいなら、牧を1塁にして俊太を2塁守備につかせたほうが守備固めになるのにね」
「そこは、牧選手を2塁で、っていうチームの方針なんだろうね」
若く主力の牧は2塁で固定させてということなのだろうけれど。
「契約が続いたのも、倉本や山下と比べて特別優れているというよりも、年齢的なところと足があるところ、あとは年俸とかの判断でしょうね」
「内野手の層の課題はあるけれど、ちょっと頑張らないとね」
「ちょっとどころか相当よ。京田が入って、ルーキーで林も獲得していて、蛯名も内野に挑戦しているし」
「そういった相手に勝ち抜かないとね」
とはいえ、今のところ厳しいのは確か。
田中が生き残るとしたら各ポジションの守備精度をあげること、あとは打撃をもう少し向上させることで、様々な状況でのユーティリティ枠を獲得することか。
「2023年、結果を残さなかったら、厳しい立場だからね。死ぬ気でやらないとね」
「せっかく横浜に来てくれたんだから、活躍してほしいね」
さて、どうなるか。