2022年振り返り #61 一軍でやれるところを見せてくれた。2023は内野でも勝負! 蝦名達夫
「2022年に頭角をあらわしたエビちゃんね」
結乃が気合をこめて言う。
「良いところをみせてくれたよね!」
理衣も笑顔で言う。
飛躍もみせた2022年の成績はこちら。
#61 蝦名達夫
出場試合 : 61
打数 : 158
打率 :.247
出塁率 :.316
安打数 : 39
HR : 3
打点 : 8
得点 : 21
盗塁 : 6
OPS :.645
「2021年は期待されて代打に出た時に、一度もふらずに見逃し三振みたいなのが続いて色々言われたりもしたけれど」
「そこを改善して、成績につなげたね!」
「数字的にキャリアハイってのもあるけれど、その内容も良かったわね」
「送りバントとか、盗塁とか走塁とか、打席の粘りとかも出てね」
「ということで、70点はあげてもいいかしらね」
「2023年はさらなる飛躍を!」
もちろん課題もある。
良い時期は良かったが、その後、下降してから戻せなかった。
そういうのもあって後半、1軍に呼ばれなくもなっていたか。
「一年間、一軍に居続けるのはそれだけ難しいってことだけどね」
「それを肌で感じられたのは良かったんじゃないかな」
「十分にやれるってところもみせてくれて、その内容も、他の選手とは違うところを見せてくれてね」
「足もあってパンチもある、でも小技もできて走ることもできると、チームにいないタイプを目指しているところでもあるからね」
右打ちの外野手という点では、細川もいなくなったので期待される部分でもある。
だけどそれだけにとどまらず、出場機会を増やすため2023年からは内野にも挑戦している。
「基本は3塁みたいね。宮崎のバックアップの意味もそうだし、宮崎の後釜を目指しても構わないしね」
「打って走れるサードなら十分にありだよね」
「小深田だってまだどうなるか分からないし、チームとしては選択肢を広げて、蛯名も出場機会の増加を目指すわけでね」
「外野は激戦区だもんね」
宮崎が交代すると、代わりのサードががくんと落ちるのはチームの課題であった。
守備力なら柴田で問題ないが、打撃で大きく落ちる。
それは、田中俊太であったり、知野やらも同じこと。
蛯名がそこを埋められるピースになるのであれば、一気に一軍定着も見えてくるかもしれない。
「もちろん、そんなに甘くないだろうけれど、蛯名は他の選手より打撃、走塁で優れていると見せられれば十分いけるわよ」
「楽しみだよね!」
「イセエビとして売り出せるように頑張れ!」
「こちらもまたドラフト下位からの挑戦だね!」
実はかなり個人的には期待したい選手なのである。
気張って頑張れ!