「いよいよ開幕よ!」
結乃が拳を突き上げる。
「2023年シーズンですね!」
理衣も気合を入れる。
セリーグの開幕に先駆けて、パリーグでは日ハム-楽天戦が一足早く開幕。
その試合で伊藤裕季也がエスコンフィールド第一号を放って歴史に名を刻んだ。
「やったわね伊藤裕季也! 開幕スタメンを掴んで、そこで結果を出して」
「嬉しいね! 森原投手も中継ぎで貴重な戦力になりそうだし、両チームにとって良いトレードになると良いね!」
「ということで、今回はいよいよ開幕ということで順位予想よ!」
「毎年恒例ですね!」
さて、2023年シーズンは、こうだ。
優勝 横浜
2位 阪神
3位 ヤクルト
4位 中日
5位 巨人
6位 広島
「こんな感じね!」
「まあ、横浜を優勝予想は毎年恒例だね」
「いつも150勝くらいしているはずなんだけど・・・」
「出た、ファンの無茶な勝ち星計算!」
「それはそれとして、手ごわいのはやっぱり投手力の阪神と、攻撃力のヤクルトでしょ」
「そうだよねぇ。というか、どのチームも手ごわそうだよね」
「2022年も、各チームが得意チーム、苦手チームがあって、それが変わればどのチームも上位・下位が入れ替わっていたからね」
「横浜-中日の勝敗だけでも大きいもんね」
なので、そこまでの力の差はないはず。
そんな中で、投手力の強い阪神はどうしても上位に予想する。
2022年はうまいこと勝ち越したが、内容的には僅差のゲームを勝ちきったものばかりで、大きな差があるわけではない。
「とにかく、今永とバウアーがいるのも2023年だけかもしれないんだから、本当に優勝しないと!」
「よく言われているね」
「石田のFAもあるし、本当に来季以降、戦力だだ下がりの可能性あるからね」
「このところドラフト指名選手があまり活躍していないのもあるしね」
「一気に沈下していくわよ!」
優勝にはタイミングもある。
チームの戦力がうまいことかみあっている時に優勝しないと、それは崩れていく。
前は、筒香やロペスが全盛だった頃がチャンスだったが、駄目だった。
今は投手陣の脂がのっている時期。
さてさて?