2023年5月6日 ヤクルト戦
結果:横浜17-7ヤクルト
敢闘選手賞:なんかもう濱口以外全員でいいんじゃない?
「いやー、初戦の嫌な敗戦を引きずらずに勝利したわね!」
結乃が汗をぬぐう仕草をみせる。
「打線爆発です!」
理衣が拳を突き上げる。
前日、5点リードから8、9回の2イニングでまさかの6失点で逆転サヨナラ負けをした翌日。
どう考えても流れはヤクルト。
ここで負けるとベイスターズとしても嫌な空気になるところ。
「だけど先発が濱口-小川の時点で、負けることは覚悟したけれどね」
「試合前からネガティブだなぁ」
「いや、普通はそう考えるでしょう」
「だけど、佐野選手が昨日の試合後のコメント通りの試合にしてくれたね!」
佐野がいっていたのは、
こういう試合もある。これまで投手に助けられてきたので、明日以降もたくさん点を取って投手陣を助けられるようにしたい
ということ。
そしてそれを有言実行するような試合だった。
「10点取られて負けたんなら、17点取ればいいじゃない! とばかりに打ったわね」
「その佐野選手がプレイボール直後、試合開始00:00:00の初球ホームランで口火を切りました!」
「初球打ち凡退されるとため息だけど、これは盛り上がるわよね」
「前日の試合のことがあったから、特にこれで「今日も点取って打ち勝つぞ!」というメッセージになったよね」
その後はもう、何を書けばよいやら。
2回までに先発の小川から8点を奪いKO。
その後も5回以降は毎回得点で合計20安打17得点と、とりまくった。
相手に点を取られても大丈夫だとばかりに打った。
「宮崎が2HR、牧が満塁HRに戸柱も打って、合計5HR!」
「前日とあわせて2試合で10HRが飛び出しました!」
「もちろん強風と神宮というパークファクターの両方があわさってのことだけどね」
「それでも強烈だねー」
と、2回終了時点で8-1と大量リード、普通なら余裕と思うところ、前日のことがあるので油断などできるはずもない。
「本当に濱口! 2回で8点の援護をもらって3回を投げ切ることもできないなんて!」
「5回3失点くらいはしてほしかったね」
「もちろん、前日の試合もあって、ヤクルト打線も前カードから復活していたのはあったけれど」
「結局また四球から、だったもんね」
結局、3回に3失点して4点差に迫られたところで降板。
これでまた2軍、しばらく1軍はないだろう。
「4回にも1点失って8-5と嫌な感じになったけれど、打線が払しょくしてくれたわね」
「こういう時は誰が投げても打たれがちだから、とにかく打って打って打ちまくる!」
「京田が打てば先発全員安打だったんだけどね」
「まあ、また別の試合で活躍してもらいましょう」
「しかし、5点差大逆転されたから、リードしたらちゃんと勝ちパ投入しようとか、長打警戒のリードしようとかじゃなく、9点取って勝てなかったらもっと点取ってやれ、ってのが横浜らしいわよね」
「あはは、脳筋だね」
だがまあ、こういう流れの中では下手に守りに入りすぎるよりも良いのだろう。
「点差があったから中継ぎも今まで投げていない投手で9回まで済ませられたのも大きいわね」
「一軍登録されたばかりの石川投手、坂本投手、そして宮國投手も」
「上茶谷も含めて4人で6回を投げて3失点なら上出来よ。坂本、宮國は2イニング投げたし、2失点はエラーがらみだし」
「勝ちパターンの投手を休ませることが出来ました!」
これで1勝1敗、前日の試合のあとだけに大きい勝利となった。
「3戦目は雨天中止の可能性が高いわね」
「このところ中継ぎに負担がきていたから、そうなったら休息ととらえれば、ね」
初戦の負けはダメージも大きかったが、この日の勝利でダメージは最小限に抑えられた。
そしてヤクルトにもダメージを与えた。
初戦の流れをいかせなかったこと。
高橋、小川の表ローテをぶっ壊したこと。
中継ぎ陣も粉砕したこと。
今後のことを考えても、大きな勝利でしたね。