2023年5月21日 ヤクルト戦
結果:横浜3-3ヤクルト
敢闘選手賞:上茶谷、柴田
「いやー、なんとか負けなかったわね」
結乃が大きく息を吐き出す。
「延長12回、引き分けでした!」
理衣も疲れたように言う。
お互いにチャンスを活かしきれず、延長引き分けだった。
「しかしまあ、勝てなかったというべきか、負けなかったというべきか」
「両チームともそんな感じかもね」
「ミスも色々あったしね。バントとか、ライナーゲッツーとか」
「珍しく関根選手、宮崎選手がブレーキな感じだったね」
「ていうか、今までチャンスでなんとかしてくれてたからそう思うけれど、うまくいかない試合もあるってことよ」
「今までのことを思えば文句なんて言えないよね」
それでもこの日は柴田や楠本といったところがタイムリーを打ち、同点まで持ち込んだ。
そこは褒めたいところ。
「それでも、9、10、11回と、相手の連続での満塁のピンチをどうにか凌いだからね」
「しかも10、11回は1死満塁。本当に、心臓に悪いよー」
「特に11回は3連続四球で満塁と流れ的には最悪、点を取られてもおかしくなかったわよね」
「リリーフに出た上茶谷選手がよく抑えてくれました!」
この日は入江が乱調で悔しい降板となったが、先輩がそれをカバーしてくれた。
「上茶谷もドラ1だしね。今季は本当、中継ぎで、しかもビハインド要員だけど凄く頑張っているわ」
「防御率もまだ0点台だしね」
「先発ローテには入れなかったけれど、中継ぎも重要だからね、十分に戦力になっているわよ」
「ここで信頼を重ねて、また先発の可能性もあるしね」
あと、柴田は守備でも安定してみせてくれた。
特に9回は中村のあたりを内野安打で止めて、得点を防いだ。
「京田がアクシデントで交代となったけれど、よく守ってくれたわ」
「本当、引き分けにできた大きな要因でもあります!」
「あとは、今永が相変わらずの飛翔癖! あれがなければねー」
「それでも7回3失点と、仕事はしてくれましたから」
2試合連続でイマイチな内容だっただけに、少し盛り返したところは評価したい。
「まあ、負けなかったことを良い方にとらえて、きりかえていきましょう!」
「次は現在好調の巨人さん! 前回の借りを返したいね」
「しかし、また週頭ローテの巨人とあたるとかって、変じゃない? また戸郷でしょ」
「あはは・・・」
この偏りはなんとかならないのでしょうかね。