2023年7月6日 ヤクルト戦
結果:横浜3-2ヤクルト
敢闘選手賞:バウアー、ソト
「やー、相手のミスで勝てた試合ね」
結乃が息を吐き出しながら言う。
「でもほら、前日はこちらのミスで負けたから、そういう日もあるってことで」
理衣が納得させるように言う。
とりあえず3タテくらわなかったことを喜ぼう。
「しかし、初回の酷い攻撃で、またこの試合も負けると思ったわ」
「あぁ・・・あれは、ねぇ」
「無死2、3塁で3-5番のクリーンナップで無得点!」
「なかなか酷かったねぇ」
そしてさらに4回の1死満塁。
チャンスではあるけれど、打席に柴田という絶望感。
「追い込まれてもいないのに、なんであんな当てるだけのバッティングするの!?」
「強く振って欲しかったよねぇ」
「昨年、100打席以上もあって打点1はだてじゃないわ」
「そんないい方しなくても・・・」
しかし本当に、柴田がスタメンでは点を取ってくれると思えない。
守備固めだけでいいよ、もう。
「こらアカンと思ったけれど、相手が信じられないようなミスを2つもしてくれてね」
「4回、なんとフライを2回も落とすという、ね」
「別に難しくもないフライだったんだけどね」
「こういうこともあるんだねぇ」
その機会を珍しく活かして、桑原のタイムリー、ソトのタイムリーが出た。
本当にラッキーな3点。
「逆に言えばそれでしか点が取れてないけれどね。相手は自責点0だし」
「まあ、不思議の勝ちあり、ってね」
「その勝ちを引き寄せたのはバウアーの好投ね」
「2失点完投! 中4日で128球完投って凄いね」
最後まで力のある投球で抑え込んでくれた。
「というかこの展開じゃあ、バウアー以外を出せないわよね」
「流れ的にね。それに前の試合でも沢山、中継ぎ投入したしね」
「完投能力あるの助かるわー」
「打線はまだ低調だけれど、なんとか踏ん張りたいね!」
次のカードは今永、東が出てくる。
とはいえ打線が点を取らなければ勝てない。
ここでどうにか勝ちこしたいですね。