2023年8月23日 広島戦
結果:横浜2-5広島/span>
敢闘選手賞:-
「あー、もう本当に若手に切り替えようよ」
結乃が呆れたように言う。
「それで勝てるなら良いけれどねぇ」
理衣が項垂れる。
この日も想定通りに敗戦。
打線は佐野がホームランを放ってかろうじて完封負けだけはしなかった。
「いやもう、何一つ希望が見えないわ」
「でもほら、佐野選手がHR打ったし!」
「こういう中途半端に打たれると、それでまた普通に起用されちゃうからねぇ」
「打っても駄目とは・・・」
良かったのは佐野の2ランで同点にしたまで。
濱口はエラー、押し出しで自責点は1も失点は3。
まあ、物凄く悪いというわけではなかったが、今の打線ではどうしようもできなかった。
「ていうか、なんで林をサードで起用するの? そこまで使いたいのがようわからんわ」
「そこは期待も込めてだろうけれどね」
「もともとセカンドの選手なんだからセカンドで競わせなさいよ。んでサードは知野なり西浦なり使えばいいのに」
それで知野や西浦が結果を出せる可能性も低いかもしれないが。
複数ポジションを守れるのは良いが、まずはメインとなる守備位置を競わせて欲しいと思うのはおかしいか?
「そして山崎が試合をぶち壊すと」
「苦しいね」
「てか、駄目なら2軍に落として良くなるまで戻さなければいいのに。中途半端に一軍で中継ぎ起用で調子が戻るのを待つとか」
「でも、中継ぎでは良い投球をするときもあるし」
「安定感がないから、勝ちパでは使えないけれどね。そういう意味ではこの日はビハインドで出たけれど、それで試合を壊しちゃあね」
「どうすれば!」
いや、だから落として若手をあげて使ってみたら?
「これで貯金はゼロ、てかもうなんでここまで魅力のない野球をするチームに破壊してくれたのかしらね」
「いやいや、そういう発言は控えようよ!」
「そうも言いたくなるわ」
これがシーズン序盤ならまだしも、序盤は快調に勝ちを重ねてからの後半でこれでは。
「こんなんで先発を無理に中5日とかしないでいいわよ。もう、深沢とか小園とか一軍先発させたら?」
「やけくそだなぁ」
「あと、宮城に中川も先発でいいんじゃない? 京山にもチャンスあげたら」
「これはいけない心理状態です!」
まだAクラスは狙えるから、そんなことしないんだろうけれど。
なんか、本当に魅力が感じられないんですけれど!?