2023年9月29日 阪神戦
結果:横浜5-3阪神/span>
敢闘選手賞:宮崎、宮城、石川
「いやー、とりあえずCS決定ね」
結乃が落ち着いて言う。
「やりました! おめでとうございます!」
理衣が素直に喜ぶ。
果たしてどうなるかと思われたCS。
後になるほどプレッシャーが強くなるので、ここで決められて良かった。
というかこのあとはサイスニード、高橋宏、山崎伊と苦手が続くので本当にどうなるかというところ。
「この試合は、何を置いても継投が上手くハマったことね」
「ヒーローインタビューにも出た宮城投手、石川投手が満塁のピンチを救ってくれました!」
「しかも大山、佐藤の二人を相手に連続三振だからね」
「痺れたね!」
二人ともアウトは一つずつだが、あそこは試合の分水嶺。
間違いなくヒーローでいいだろう。
「その後も伊勢、エスキー、上茶谷、ウェンデルケンと必死の継投」
「誰一人楽な投球はなかったもんね」
「ランナーを出してピンチの連続。何しろ被安打12だからね」
「本当によく踏ん張りました!」
勝ちパターンが消失し、シーズン途中からストッパーとなって安定していた森原も怪我をして。
満身創痍の中継ぎ陣が頑張っている。
「でも怪我の光明というか、他の選手の怪我は若手のチャンス。だからこそ宮城、石川にも大事な場面を任せるしね」
「そこで結果を残せば自信になるし、成長するね!」
「宮城はメンタル的にも強そうだしね」
「石川投手とあわせて育成出身ってのもいいよね!」
打線も、苦手の青柳を相手に粘った。
「宮崎が特に青柳苦手だったのにこの日はタイムリー2本だからね」
「さすがの右打ちです!」
「最後のエラーはちょっとアレだけど・・・」
「それをカバーするのがチームです!」
「宮崎、宮城、石川と、県名が名字の選手は活躍するのよ」
「それは偶々でしょ・・・」
この日は林や知野が足でもぎとった点もあり、泥臭く、集中して戦えたのではないだろうか。
「ただ問題は石田よね。相変わらず、味方が点を取った直後に失点」
「うーん、苦手の青柳投手からようやく先制舌と思ったら、次のイニング先頭の大山選手に同点ホームランだもんね」
「そして4回に逆転した直後の5回に先頭から3連打で無死満塁。これだか信用がないのよ」
「味方が点を取った次の回は抑えないと、ねぇ」
この日の内容では、とてもではないがCSに投げさせられるものではない。
中継ぎも手薄だし、CSは中継ぎでいけないか。
「あとは2位か3位か。残り3連勝しないと2位は厳しいけれど、目指してね」
「そうすれば貯金も10いくしね」
「まずは今永、最後の登板で良いところ見せなさいよ!」
「勝ちましょう!」
とりあえず。
一安心ではありますね。