2023年戦力外通告④　47：笠原 祥太郎　現役ドラフトとして期待するも結果を残せず。

「うーん、笠原かー」
結乃が渋い表情をする。
「現役トラフトで入団したんだけどね」
理衣も肩を落とす。

先発左腕で期待もしたが、残念ながら期待に応えられなかった。

「オープン戦は良かったんだけどね」
「だから開幕ローテに入ったんだけどね」
「だけど、その１試合でほぼ見切られちゃったのよね」
「なかなか厳しいよね」

その時の登板内容がよくなかった、というのは勿論あるけれど。
他の選手と比べればチャンスの数があまりに少なかったかもしれない。

「一応、後半にもう一度チャンスもあったけれど、そこでもイマイチでね」
「本人も悔しいだろうけれどね」
「同じく現役ドラフトで中日にいった細川が主力の活躍をしただけに、ファンも悔しい思いもあるしね」
「あれは素直に喜びましょう！」

細川に関しては、もともと横浜では佐野、桑原、オースティンがいて。
さらに神里、大田、楠本、関根、といったところがいて。
外野の出場機会や優先度的に他チームで活躍を願った方が良かったのは分かる。
まあ、まさかその外野陣がほぼ壊滅状態になるとは思わなかったが。

「特筆したところはなくとも、５回くらいまでのらりくらり投げるタイプだったけれど、それが出せなくてね」
「少ないチャンスをものにしないと、ってところなんだね」
「他のトレードとかで獲得した選手とは立場も違うしね」
「無念です」

残念ながら横浜で活躍とは至らなかった。
それでも現役ドラフトにより他球団で活躍できる選手が出てきたことも事実。
いつか、横浜でも現役ドラフト選手が活躍する姿を見られたら良いですね。

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